入笠牧場その日その時

入笠牧場の花.星.動物

   好天の続く牧場

2014年06月16日 | キャンプ場および宿泊施設の案内など

   御所平で昨夜夕焼けを待ってみたが

 「短い梅雨の晴れ間」と書いたが好天が続く。昨夜は上に泊まる。
 いつものように、朝早くから鳥の声や虫の声が森の方から聞こえてくる。ウグイスが「ホーホケキョ」と鳴けば、ホトトギスも「トッキョキョカキョク」と応じる。しばらくして、出番を忘れていたカッコーが、深山の奥から「カッコー、カッコー、カッコー」と3回鳴いてキジにも登場を促す。すると、春ゼミの合唱が一瞬だけ止む。
 森は絶えず生き物の声に満ちている。それでいて、朝の森の中の独特な静寂までが、奪われるというわけではない。



 今日牛が3頭上がる。このごろでは珍しい有角のホルスタインだ。この仕事を始めたころはこの手の牛もたくさん来て、20頭ばかりの群れをつくられた日にはちょっと緊張した。かの宮澤賢治にさえ「悪しきをひそめ我を見る牛」と歌われたように、牛にじっと見つめられるとたしかに不気味な気がしたものだ。
 そういえば唯一の和牛の雄牛マッキー(本名:雪豊)は除角が済んでいたが、これまたかなりの巨体で、どの牛よりも威圧感があった。人間と違い、他の動物は雄の方が圧倒的に凶暴で、強い。最初は警戒しろと言われてそうしたが、慣れるに従いよくなつき言うことを聞いてくれた。惜しくも昨年殺処分された。この種牛を失ったことが、入牧頭数の激減を招いた大きな理由だと思う。一番思い出に残る牛だ。


 1頭だけまだ他の牛と馴染めない

 山小屋「農協ハウス」とキャンプ場の営業に関しましては6月2日のブログをご覧ください。
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