スウェーデン音楽留学サバイバル日記 ~ニッケルハルパ(nyckelharpa)を学ぶ

スウェーデンの民族楽器ニッケルハルパを学ぶため留学。日々の生活を様々な視点からレポートします。

弦の張り替え

2006-09-25 23:48:08 | ニッケルハルパ
今日は授業の後、弦を交換することに。
共鳴弦は安いけど(12本で200クローネ位)、他の弦4本が高くて16本合計で約800クローネ(1万3千円くらい?)。これは学生料金なので普通に買えば1割増しかな?

弦が多いから面倒なのと、共鳴弦がきれいに響くのでバイオリンのようにくたびれた音に聞こえず、交換するのをずぅーっと後回しにしてきたのです。
そして、同じ理由で案外10年20年と弦を替えない人が多い。でも、ウロフの授業で最低でも1年に一回は替えるよう言われ皆次々やってるので私もやっと重い腰を上げました。(ちなみにウロフは年4回交換)

これがまたえらく時間のかかる作業!
写真の糸巻きなどがある部分、作り手によってかなりデザインが違う。私のは写真でかすかに写っているように、一番低い共鳴弦と一番高い共鳴弦だけ、2mmほどの小さな穴があって、糸巻きの裏側は見えるけど反対側は本体に埋まって見えないという難関。
クラスメートの先の細いペンチと別の友人のくるくる糸巻きを回す道具を借りて、いざ!と思ったけど、うー、オッレ・プランめー!!(←私の楽器を作った職人さん)
長すぎる弦を全部巻きつけてるからほどくのに一苦労。指がひりひりする。

困ってる姿に2人が貸してごらんって。ありがたい!
「右手で弦をこうしっかりもって左手でペグを回して。」確かに。しっかり感触を確かめながらでないと回し過ぎて、気づかず逆回転に巻きこんでしまいそう。
そして例の極小サイズの穴を見るなり、「何、これ!?もー、オッレ・プラン!!!」
そうそう、私もさっきそのセリフ言った。
(注:オッレを非難してる訳ではないです。強度の問題でウッレなりの工夫を施していると思われます。)
ちなみにその友人は全ペグ同じデザイン。もう一人の友人のは、私のとタイプが異なるけどさらに小さい穴があって苦労したらしい。

みんなは一日3本ずつとか替えてるけど、こんな面倒くさいこと明日も明後日もなんてやってらんない!全部やってやる!
隣の部屋から誰かが知ってるジプシー音楽を弾いているのが聞こえてきた。なんてタイトルだっけ?いかんいかん、気が散っては。黙々と作業。
例の極小穴は縫い物の要領で表から裏にさしこんだのを裏からまた通してペンチで引っぱり出して...。そして他の弦はひたすら回してはほどいて、次は楽になるよう弦は短くカットしてから巻き巻き...。終わった!時計をみると21:30。オーノー!3時間30分もかかったってこと!?疲れた。

ところで話はとんで、写真の片隅に写っているジーンズの上から着るタイプのワンピ。今朝、恥ずかしいことに裏返しに着ていて誰かに言われる前にと、あわててこっそり着替えてセーフ!
夕食のとき「実はね、今日裏返し着てたんだ」と言うと、すかさず"I know."。
知ってたんなら言いなさいよ。スウェーデン人!!

さて、ここからは実際に楽器を持ってる人向けの話
楽器を持っている人はその製作者から買うことが多いでしょうが、私の場合。
メロディ弦:Prim
共鳴弦:ギター弦 Bronze Round Wound .022とPlain Steel .014の2種
今回買った共鳴弦:ギター弦Galli 0.57と12弦ギターの弦La Bellaの2種
これはお店の人のすすめで購入。

メロディ弦のC-basは好みでCello CでもOK。
ちなにみ、ウロフは共鳴弦にギター弦を使うのは好きではないらしい。
他にも色々な種類があるので、本サイトにまとめてアップ予定。(予定はまだ未定)

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« キャンドルをかこんで | トップ | ヤンソンさんの誘惑(Janssons... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ニッケルハルパ」カテゴリの最新記事