呑んだり食べたりフォトったり

アイガーでクレーム2



長々と面白くない話ですがリムの繋ぎ目が甘い件 その後。

ブレーキを掛けると「カッツンカッツン音がする」不具合。時系列で記します。販売店が状態を確認したら確かに音がする。そういった症状が気になるので店の在庫にしている他の商品も、何台もチェックしたけどそんな車両は一台もなかった。故にリムの不良であると判断。加えて前輪も気になったので確認したら 後輪ほどではないけど同様の症状が認められたので、メーカーに前後のリムを出荷して貰い取り付けたがどれも症状が改善されない。申し訳ないがメーカーの判断で問題なしとなった以上販売店としてはこれ以上何も出来ないと回答されました。そう、ミヤタはこれがアイガーのリムのクオリティだと回答したということです。

当然私は納得できません。先ず販売店として、完成車のクオリティが明らかにおかしいとと認識しつつ もうこれ以上対策を講じないという結論を出された事。リムの繋ぎ目がズレてるんですよ? 安全面にだって危惧があるのに、これからもその商品を扱い・売り続けるってことです。それは全国展開してる量販店の 会社としての姿勢なのか本部に確認したのか? 客としてリコールが出てもおかしくない事例と思ってる注意点を、上層部に上げもせず一店舗内で結論づけていい問題じゃあないと思ってる。だから客の言い分を含めて現状を上層部に伝えて、会社としての判断を明示して欲しいとお願いしました。

同時にミヤタに対しても、これがアイガーのクオリティだとする担当者の弁を直接聞きたい。元々メーカーが結論を出したら販売店としてはお手上げで、その時はお客様が直接メーカーと話し合いしてほしいと提言されていましたが 願ってもない事。かくしてミヤタの『お客様相談窓口』から電話がありましたが、今回の件はそれがアイガーのクオリティであり補償の対象では無いとの回答でした。上代13万円以上の金額を払って買った自転車が、ブレーキ掛けただけで「カッツンカッツン鳴く」のにそれが仕様ですなんて納得出来るわけないじゃないですか。今までただの一度も、1万円しないママチャリ買ったってこんな事ありませんでしたよ。ブレーキの鳴きが激しいとか、リムの減りが早いとか、シューの食いつきが悪い・シューへの攻撃性が強いなんてレベルの話をしてるんじゃあないんですよ。下り坂でブレーキ掛けたらカツカツ音が鳴って恥ずかしいってレベルなんです。それ本当にミヤタ本社の見解ですか? アイガーの開発スタッフは「アイガーはこんなもんで、お値段税込み14万超」って納得してるんですかと思うわけですよ。

その問いには「開発には見せていない」と言う。それでは失礼ながら『お客様相談窓口』の貴方は現状のリムないし車両を確認したんですかと問えば 見てない・確認していない。つまり販売店の営業担当者からの報告のみ鵜呑みにして結論づけたって事です。ランドナーとはいえ自転車なんて下り坂で40km/hオーバーざらに出る乗り物ですよ。繋ぎ目の甘いリムが壊れて事故でも起こしたら貴方が責任を取ってくれるんですか? 私はアイガーという商品を気に入って買ったし、ミヤタというメーカーに対しても少なからず愛着を持って注文したんです。そんなユーザーに対してこの対応というのは得心いかない。とにかくユーザーとしてのお願いですが、製品開発なり商品チェックに携わる部署に診て貰って、その上でミヤタ本社の見解を聞きたいとお願いしました。

で、出した結論は「実際に現物を拝見しまして乗ってみました。お客様の言う通り確かに音が出ました。ですが、申し訳ございませんがあれが当製品のクオリティです。ミヤタとしてはこれ以上どうすることも出来ません」というもの。ガッカリですよ、ミヤタに対して。僕らが本当に自転車に憧れ、そして手にした時「あいつはBSのユーラシアを買った、あいつは丸石のエンペラー、だから俺はミヤタのルマンにする。お前はナショナルのラスコルサにしろよ」なんて言い合いながら決めたくらい、それらのメーカーのどれを買っても大差無い程 各メーカーが切磋琢磨して作り上げた商品群だったんですよ。安心のメーカー・安心のブランドだったんですよ。そのミヤタが、こんな商品を作ってる。これからもこんな商品を作り続けていくのかよ。

「では私はどうすれば良いんですか?」と聞いてみました。そうしたら「私どもからどうしたらいいというお答えをすることは出来ませんので、あとは販売店さんと話し合ってください」と言われました。分かりました。いやもう私の判断は決まってるんですよ。前からweb上で述べてます通り、あのままで乗るわけにはいかないですからリムを刷新してホイール組み直す以外無いです。ただし担当者にはそれは伏せておいて、「解りました。これがクオリティであり安全上も問題ないとおっしゃるんでしたら、もう私がどうこう言う事でもございません。音のしないリムに換えてくれと言ったところで無理なんですもんね、それがクオリティという話であればどれを選んでも異音がするんでしょうし、現に2本換えても同じだったんですからね。ただ 私が不良品だと思うそのリムは私の所有物です。販売店にそのまま送り返してください。第三者機関に診て貰いますから」。そうお願いして、あとはアイガー再生に向け動くだけです。気が付けばGWをフイにしちゃいましたよ。

私の本懐は納得のいく自転車に乗れれば良いんです。ただ、このまま黙っていたらこんなポテンシャルのアイガーをこれからも買うユーザーはいる。私は骨折るだけの事になるけど、これからの自転車好きの為に、自分が知ってて何もしないのは自身の義に反するので 国民生活センターに通報してnite=製品評価技術基盤機構に報告と検証をして貰う腹づもりでした。取り敢えずは販売店にオーダーしました。ミヤタからホイール一式送り返されてくると思いますけど、リムは取り置きしておいてください。またお金は掛かって構わないのでアラヤのSP-30を2本取り寄せ、ハブはそのアイガーのを使用してスポークも見合った物を揃えて組んでくださいと。

そうして待っていた二日後、販売店を通じて「メーカーの言い分として、お客様が納得いかないようでしたら返品して貰ってかまわない」と伝えてきました。それを聞いて尚更ガッカリ、失望しました。自社の製品を惚れて買った顧客を切り捨てるのかと。正直返品だの返金だなんて全く考えてなかったですからね、だけどそれを言われてもうミヤタの自転車なんて乗る気が失せました。正直アイガーを買って、自分なりに仕上げるために買ったパーツもあるわけです。それらが全部無駄になる。今までやってきたことが本当に骨折り損ですし、嫌な気持ちと経験しか残らない。だけど甘んじて受けました。アイガー返品して、そしてアイガーに着けてたハンドル等ソノマに着けて振り出しになったのが今日の写真です。

その間販売店は良くやってくれました。ぶっちゃけサイクルベースあさひ木更津店なんですが、「リアのリムがおかしい」という最初の問いにも「もしかして・・・」と前輪まで確認ししてくれたのも自主的だったし、商品の不具合が解って後の対応に私が出したクレームには「やはりメーカーが問題ないと言っている以上それ以上の保証は致しかねます。しかしメーカーには改善要求を出し、お客様に対して出来る限りのことをさせて頂くというのがあさひの見解です」との回答をだしてくれました。アラヤのSP-30を注文した際も価格帯と製法からしてアイガーのそれと同クラスだから同じような不具合が懸念されやしないかとアラヤに質問してくれたり、手を煩わせてばかりなのでかわりにツーリストを仕入れて貰おうとお願いしたら「どうがんばってもうちでは取り扱い出来ない商品」と恐縮しながら断りの上「今回の件は自分がいち自転車乗りとして申し訳なく思うので・・・」とこの地域周辺でアラヤの自転車を取り扱える店まで複数社調べて伝えてくれたんですよ。その店で今何かお世話になれないのが心苦しいくらいです。

上記が私とアイガーの顛末です。自分の目で見初めて手に入れた商品だったけど、残念ながら縁がありませんでした。あまり面白くない話ではありますし、必ずしも私の話を鵜呑みにされるべきことはありません。実際の判断は人それぞれかもしれません。でもひとつの事実として自己判断で参考にするなり聞き流すなりしてくだされば。
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