メンテナンスの経緯やバイク談義の後、慣らし運転ではしなかったちょっとラフな、気遣いのない普通の走りを試みようとスロットルを捻ってみます。走りだして1分少々経ったばかりの頃です。しかしそこでまたパワーダウン！
う～ん？ さすがにちょっと焦るところですが、慣らし運転後程なくしてヘッドの増し締めはするもんだとまことしやかに聞いてましたので、その辺の問題だろうとやるべき事を心に決め押し歩きます。一応、もし焼き付いたりしてたら拙いですからね。しかしこの重い屋根付きの車両を押し歩くというキャビーナオーナーお決まりの洗礼を受けるとは・・・あぁ人々の視線が痛い。
帰ってから確認しますが圧縮漏れらしき状況は認められません。試しにエンジンを掛けてみるとちゃんと車体を前に押し出します が、程なくして前に進まなくなりました。コレは入荷した当初と同じ症状？
マフラーの洗浄もしくは濯ぎが不十分だったんでしょうか？ しっかり排気されていない印象です。思えば「熱膨張で吹けない・冷めるのを待って再び始動する」というのはシリンダーだけの特性じゃない。マフラーも熱を持ったら内部に残ってるオイル汚れが気化して目詰まりを誘発するんじゃなかったか？
もうここしかないだろうと祈る様な気持ちで再び洗浄。前回は300cc程度の洗浄液を2日間浸け置き。今回は排気口から溢れるまで入れると約900cc、汚れを溶かしても再びこびり付いて排出出来なければ元の木阿弥と、浸け置き時間は1時間半にとどめ濯ぎました。
そしたら「嘗て無い程出た」筈の汚れでしたがまだまだ出る出る。結局水を入れてはシェイク放出を20回程続けてバーナーで1時間炙りました。排気口に口をつけて息を吹き込むと抵抗無く抜けます。再び取り付けると良い感じでエンジンが回り進みました。
そういえばこの寒い時期なのに、オートチョークの効きがうちのディオやジュリオに比べておとなしかった。今もそれに比べれば劣りますが・・・
とにかく今朝テスト走行してみました。出先で止まったらお話にならない、仕上げのつもりで高回転まで使います。結果は・・・
抜けがイマイチです。ここはシビアに見なければいけないわけですが、ベルトとウエイトローラー替えてますからね。いくらキャビーナが重いと言っても本来のポテンシャルはこんなもんじゃない筈。
この時点で私、勘違いしてた事がありました。それはこのマフラーが規制後の物だと思いこんでいた事。90と50の違いを意識してたことが 勝手にそれを想起させていたようです。解決策として新品マフラーを入れるかと調べてたら規制後マフラーが無い。そりゃあそうです、排ガス規制は99年、このキャビーナは94年製ですもん。いらぬ気遣いを以て扱ってましたぁ。
抜けは悪いが一応走行しています。ただ、ここで虐めないとまた出先で止まる様なマネは避けたい。そう思ってもっと遠くへと進路を取ります。自宅から5kmくらいの所。そしたらそこでまたパワーダウンですよ(^^;ﾀﾗ・・・
エンジン切って道路の端に寄せて佇みます。そして僕は途方に暮れてみます。暮れてみたところでどうにもなりませんが。ここから押して帰るのはムリ、ロードサービス呼ぶしかないよねぇと思いながらふと。
マフラーが熱をもって中のオイルが気化しておきた目詰まりなら、冷却後復活するはず。焼き付いた感触は全くない。で、2,3分してからエンジン・オン。無事前に進みました。そういえば２週前もこうして30km/hで帰還したっけ。ただここで確証が欲しい。もうちょっとスロットルを開けて鞭入れると・・・2,3分してまたスローダウン ヤッタ！ と原因に手応え感じつつもこのまま止まっちゃ困ります。また止めて1分程してからオン。そこから30km/hで無事帰宅。
結局一連の原因はマフラーの詰まりだったみたいです。ヘッドガスケットもあれで問題ないんだろうなぁ。そりゃあメーカー出荷状態で誰の手も入ってないなら、先にピストンリングの方がヘタるだろうし。
解決策ですが取り敢えず新品マフラーを用意する方向で。そしてこのマフラーが規制前である以上デリケートな扱いは不要でしょう、1週間の浸け置き決定です。どのみちこのままじゃ使えませんからね。
それにしても余程限界まで使ってたマフラーでしょうし、ココまでくると洗浄による再利用も厳しいのかな。これだと規制後のマフラーでは尚更無理でしょうねぇ。
というわけで、まだだ まだ終わらんよ。
