モッチリ遅いコメの距離感

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定在波を見る

2020-01-17 12:52:14 | オーディオ
定在波は分かっているようで分かっていなかったので少しお勉強して自分の部屋でシミュレーションしてみる。

音速は344m/sと仮定
リスニングポジションは縦5/8、横中央、高さは26%の位置とした場合
一次元の定在波の分析(二次元、三次元の分析は自分には無理)
縦5.2m 定在波 33Hz(25%腹) 66Hz(50%腹) 98Hz(75%腹) 131Hz(節) 164Hz
横4.2  定在波  40Hz(節)    81Hz(腹)      121(腹)    162(節)
高さ3.5 定在波   49Hz(50%腹)       98Hz(節)    147(50%くらい腹) 
容積76.44m^3 〜300Hzが低域扱い

実際の測定結果に当てはめてみると
縦の定在波を青 横の定在波を黒 高さの定在波をピンクで表すと


割とシミュレーションと実測が同じような感じになっている。
定在波の問題が(当然ではあるが)改善し切れていないことよりも、ある程度シミュレーションが通用したのと、測定結果が説明できたことが嬉しい。
測定マイクも高級品ではないし、測定ソフトも安物だし、全面コンクリート内壁という理想環境なわけではないので、測定しても結果の分析ができるか、する意味はあるのか不安が残っていたからである。

85Hzくらいのところのディップはこれでは説明できないが、おそらく2次元か3次元の定在波だろう。また位置を変えて測定しなおせば変化はあるはず。
どうしようもないのが横方向の定在波である。ステレオ再生の室内音響的に考えれば左右どちらかに偏位させることはあり得ないし、中央にリスニングポジションを取れば確実に横方向の定在波の節や腹が存在する。
特に1次定在波の40Hzのディップは波長的にもディップであるということからも難しく、アマチュアでかつ大元から作り直すわけでもない限り解決の糸口が見当たらない。
ただ、場所として左右が中央であることを維持しつつ、40Hzのディップが比較的浅い傾向が見つかった(実はこの結果がマシな位置の結果なのだが、)
丁度真横が防音扉の部分をリスニングポジションにすると40Hzのディップが解消される。
防音扉は厚みがないぶん壁よりも少し凹ませてあるのだが、それにより定在波が成立しにくくなってた面もあるのだろう。
だがそれよりもたかだか普及品の防音扉では40Hzを防ぎ切れていなくて、低域の音漏れを防ぎ切れていないから音抜けをすることで定在波が成立しにくくなっている面があると思われる。
後でこれは検証してみようと思う。

とりあえず低域でリスニングポジションを決めてしまおうと思う。
中域のスピーカーからリスニングポジションへの一次反射のコントロールは低域よりは物量がいらないので、
後で反射板もしくは拡散板を入れることで対応できると思うので、低域で決めてしまう予定。

変えられるようで少ししか変えられない高さのポジションであるが、耳の高さを94cm→104cmに上げると30%の位置になるので49Hzのピーク緩和 98Hzのディップ緩和に繋がるかもしれない。
10cmくらいなら椅子の高さ調整でできるかもしれない(そもそも背筋伸ばして聴けば確実にできるのだが)
これも後で検証する予定。
自分はせいぜい3.5mだからまだマシなのものの、オーディオルームは天井が高い方が音が良いと言われ、それを支持する根拠も多数あるが、定在波に関しては必ずしもそうとは言い切れないように思われる。天井が高いほどリスニングポジションが相対的に床に近くなり、定在波の腹に近くなってしまいがちだからである。
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