

最近忙しくて音楽聴く時間もこの記事を書く時間も満足に取れません。
昨日はマーラー5番を聴きながら第3楽章くらいのところで寝てしまいました。
椅子に座りながらの睡眠なのであんまり寝た気がしません。
今ステレオ再生でVictorのSX-DW77というサブウーファーを使っています。
元々はNautilus805を使っていたときの低音の付け足しのためでしたが、
現在のステレオは802Dに変更し、低域性能はサブウーファーなしでも
飛躍的に向上しています。
802DとSX-DX77ではメーカーもバスレフ・密閉のタイプも価格のグレードも大きく異なり
下手するとサブウーファーなどない方がいいということになりかねないですが、
現環境でウーファーの電源を入れたり入れなかったり、
ローパスフィルターやボリュームの調整をしたりしてベストな使い方を探ってみました。
802Dのウーファーはφ20cm×2発のため、超低域の性能は十分とは言えません。
低域を不足なく出すことに専念して設計され、
そのためのアンプを内蔵されているSX-DW77だからこそ出せる低域もあるようです。
もちろん802Dで出せる低域と干渉しないように、
ローパスフィルターはかなりきつめにかけておく必要はあります。
フィルターのかけたSX-DW77は、映画ならまだしも、音楽再生の場合、
ほとんど聞こえない程度の音しか出まぜん。
殆どの場合、会場の残響を再現する要素の一部にのみ関与しています。
聴覚というよりむしろ触覚で感じ取れるような低音の部分の再現は
やはり802D単体で使用するよりも、サブウーファー併用の方が優れているといえます。
ただ、注意したいのは、Nautilus805にしろ802Dにしろ、
再生帯域はサブウーファーを追加することで向上しますが、
だからと言って、それで800Dや801Dの音を再現できるわけではないということです。
100Hz付近の低音はNautilus805でも802Dでも十分な音量をとることはできますが、
800Dが出す100Hz付近の音とは聴いたときのスケール感が全く異なります。
もちろんサブウーファーはその範囲の帯域は全てカットしているわけですから
その問題に対する解決策にはなりません。
フィルターをかけなければ、低音過多になり、
しかも2種類の低音が飛び交うわけですから、音質として論外と言えます。
聴覚的には20Hzの音よりも100Hzの音の方がよっぽど敏感で、
音楽的意義のある低域なわけですから
現行の音質改善をサブウーファー追加でなんとかしようとするのは
根本的問題を対処せず、遠回りな対症療法を行っていることになります。
私的結論をまとめると、ステレオへの密閉型サブウーファー追加は
○フィルターを調整すれば意外に違和感がない
→超低域は聴覚的に鈍感な帯域のため
○再生可能音域が下で大きく広がる
→上から下まで全ての音域をカバーするパッシブスピーカーが
極限の低域を不足なく再現することはハイエンド中のハイエンドでしかできない芸当です
●音楽的意義の大きい中低域の改善にはほとんど寄与しない
→ステレオスピーカーにサイズがないとスケール感がでません。
こんなところでしょうか。
私見として音質改善のためにサブウーファーを購入することは推奨しませんが、
ホームシアター用途にサブウーファーを既に持っている場合、
アンプのプリアウトと接続して試して遊んでみるのも面白いかと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます