モッチリ遅いコメの距離感

オーディオルーム、シアター、注文住宅などに関してのblog。

雑記2

2021-04-19 21:42:24 | オーディオ
TechnicsのSU-R1000というデジタルプリメインがなかなか興味深い。
フルデジタルアンプということでデジタルネイティブでありアナログ信号は全てデジタル化する必要があるが、
独自のデジタル処理を通過してパワーアンプに送られるので汎用DACではない。
デジタル処理はD/A変換や音量調整(多分)やスピーカーを駆動したときの出力の不安定化を補充する処理やスピーカーのネットワーク通過する際に起こる位相特性の変化を修正するなどの処理を行っている。
なかなか汎用DACではできない処理を行っており、フルデジタルのメリットをしっかり利用しているのは好印象である。
原音を大事にせず積極的に変えてしまうというよりはパッシブスピーカーの弱点を補償するようなピュアオーディオという方向性を損なわない範囲でTechnicsならではの高音質化のアプローチを行っていることからオリジナリティを感じる。
電源やパワーアンプ部にGaN-FETを使っており、D級アンプとして次世代の性能を感じさせるところも興味を引く。

今のシステムはセパレートだが、プリメインが妥協の産物のように作られているわけでなければプリメインもアリだとは思っている。
このアンプはプリメインどころかデジタル回路も内包しているが、全部入りにしているのにも納得いく理由があり、単純にお得感を出してセールスで優位に立つというものではないと思わせるだけのことをしている。
フルデジタルプリメインというとそのメリットは余分な回路を通らない最短経路と思っていたが、スピーカーの癖を補償するという機能も含めているところに魅力を感じる。
トーンコントロールも付いているようでそれも好印象。

なまじ全部入りだけに既存の機材との組み合わせで苦戦しそうなことと、実際の音が良さそうなコンセプトの影響を受けて説得力のあるものかは見極めないといけないが、特別視するに足るだけの独自性はあるように感じる。
コメント
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