かずこの想い

日本共産党区議会議員ぬかが和子の日々の出来事や想いを綴るページ

「福島は語る」敗戦前後の日本の状況に酷似

2012年02月03日 | ひとりごと
「いま、福島の人々が、原発を、放射能を、語り始めた」という「福島は語る」という多くの人の生の声で成り立っている本を読みました。
そこには、TVや東京ではわからない実態、苦労がリアルに率直に綴られていました。

その中の15㎞圏内から避難し生活をしている年配の方の「敗戦前後の日本の状況に酷似」の言葉が印象的でした。
一部引用させていただき、ご紹介しますね。

今回の犠牲者24000人という多さから、沖縄戦や広島・長崎の原爆、東京大空襲を思い起こさせます

11万人という避難者は、昭和19年から始まった40万人もの学童疎開みたいです

置き去りにされた犬や猫、牛、馬、鳥の存在は、「かわいそうなゾウ」で知られる動物を始末した「時局捨身動物」と同じ。

 ※「突然の避難指示のため、ペットや家畜を残したまま避難せざるを得なかった。4月に身内が実態をビデオに収めようと畜舎に帰ると、死んだ豚を共食いしている豚の群れ、牛舎では半数の牛が糞まみれになり死亡、息も絶え絶えになっている生まれたばかりの子牛が2頭、死んだばかりの牛の乳房からにじみ出てきた牛乳を舐める猫の群れ、牛が気になって戻ってきたが恐ろしくて牛舎に入れず外の高い所に跪いて泣きながら牛舎に向かって手を合わせる農場主の姿…この世のものとは思われぬ修羅場。地震では決定的被害はなかったが、ほとんどは原発の放射能のための被害」

地震・津波が残した残骸を片付けることもできないで荒れ果てたままになっているふる里の姿は、焼け野原になった東京の街のようです

原発の敷地や建屋内で奮闘している作業員はさしずめ特攻隊員のようです(戦前も今も偉い人は直接の被害は何一つうけず)

その作業員(特攻隊員)は、戦車・機関砲に対抗するのに竹槍で応戦しているような心許ない感じがします。

原発は安全だと煽りたてた原発推進者は陸軍省であり大本営参謀です

保安院や電力会社の記者会見内容は大本営発表みたいで、自らに都合の悪いことは隠しているのではないか、と思います

放射能からいち早く外国に逃げたといわれる「華麗なる一族」は中国東北部の人々を置いて逃げた関東軍参謀です

かくいう私は、住まいの近くに原発があることを心配はしたものの取り立てて反対行動もとらず、原子炉立地交付金年額4056円を受け取っていたのですから、「神国日本」の勝利を信じていた戦前の軍国少年とダブってくるのです


PCで打ち込んでいても動物のくだりなど、涙があふれてきます。もうすぐ3・11がやってきます。「原発さようなら自然エネルギーへの切り替えを」とがんばりたいと思います。