キノコの正体は土の中にあります。試しにその根元を掘り返してみると・・・
白い糸のような菌のかたまりがあります。菌糸体です。
暗い土の中でカビのようなかたまりが力を合わせて
空を求め高く伸びあがります。それがキノコです。
なにもかも胞子を飛ばして子孫を残すためです。
カサの裏のヒダは整然と並び胞子を蓄えています。
キノコ(菌類)の真の偉大さは自然界での分解者としての役割です。
菌類は一切の有機物を無機物へと還元します。
光合成によって無機物から有機物をつくりだす植物とは逆の役割を担うことによって
生物界が無限に生き続ける大循環を可能としているのです。
動物は部分的な分解や咀嚼で還元作用を補っているに過ぎません。
キノコをはじめとする菌類がなければ生態系は破局してしまうのです。
キノコ・・・偉大なる小さな存在です。