だから、ここに来た!

いらっしゃいませ! 英国旅行記の他、映画や音楽、テレビドラマ、演劇のレビューを中心にお贈りしております!

英国のむちゃぶり?パーティーゲーム番組 "Taskmaster"!

2021-07-10 | TV/その他

ジョー・ライセットと彼の番組"Joe Lycett's Got Your Back"の話題に引き続き、
最近よく見ていた英国のバラエティ番組について。

 

ロンドンにいる間、バラエティ番組も好きでよく見ていたのですが、
よく流しっぱなしにしていたのが、Daveチャンネル
一日中コメディばかり放送している最高のチャンネルです。

そこで「宇宙船レッド・ドワーフ号」「トップ・ギア」
"Would I lie to you?""QI"などの再放送をよく見ていましたが、
なんとなく存在は知っていたものの、真剣には見てなかった番組が"Taskmaster"
2019年まではDaveで放送され、2020年以降はチャンネル4で放送されています。

どんな番組かというと、
毎シリーズ、5人のコメディアン(もしくは著名人)が参加し、
審判役で番組の企画者であるアレックス・ホーンが用意した、一風変わったミッション(タスク)に挑戦。
司会のグレッグ・デイヴィスが独断で判定して順位を決定します。

今回私が最後まで見た第4期(2017年)の出演者は、

What's happening in Series 4? | Taskmaster | Dave Channel

More fiendish assignments are in store for five new contestants

 

 

左から
ブリティッシュ・ベイクオフ」の元司会者メル・ギェドロイツ
フリーバッグ
ヒュー・デニス
ゴースト ボタン・ハウスの幽霊たち」のロリー・アデフォペ
ソーイング・ビーの司会者ジョー・ライセット
マイティ・ブーシュノエル・フィールディング

このシーズンは全員知っている出場者だったので、ワクワクしながら毎晩鑑賞しました!

 

総合優勝者はグレッグの頭をかたどったトロフィーが獲得できますが、
毎エピソードの賞品は参加者が第一問のお題に従って提出することになっていて、
これもまた、採点対象の一つになっています。

例えば、第一話の賞品課題は「興味を引く野菜に書かれた、興味を引くサイン」

アメリカ市民権に興味のあるヒューは、人参に書かれたマルコムXのサイン
(ヒュー自身が書いた、ただのx)
ジョーは、黄色いズッキーニに書かれた司会のグレッグのサイン
(内緒でコメディアンのサラ・パスコーにサインをもらうようお願いしていたジョーですが、
 彼女はチャリティのためのサインだと嘘をついてたらしい)
ロリーささげ(Black Eyed Peas)の上に乗った、Black Eyed PeasのサインつきBlack Eyed PeasのCD
メルはホースラディッシュにハワード・ドナルド、冬かぼちゃにギャリー・バーロウマーク・オーウェン
 さつまいもにロビー・ウィリアムズのサイン。
ノエルソラマメに書かれたデヴィッド・スーシェのサイン。

このお題はノエルが1位を獲得し、5ポイントゲット。
そしてこの回答に使われた全ての野菜が、この回の勝者の賞品になるわけです。

 

メインの問題のほとんどは、チズウィックにあるトレーラーハウス付き一軒家
一人づつ別々に前もって撮影されています。

家や庭に用意されているものを使ったり、
現場にいるアレックスや近くにいる人の協力を得てもOKなので、
コメディアンたちの独特な、思いもよらない回答が出てくるのです。

例えば、「自分をカモフラージュする」問題。

Camouflage Yourself - FULL TASK

ヒューロリーのように忍者的偽装をする人もいれば、
ジョーのように人の手を借りたり、
メルのように部屋から出ちゃいけないと思ってる場合もあれば、
ノエルのようなそれってアリなんだ!?というカモフラージュが出来たりもする。

答えの幅も参加者の想像力次第なんですよね!
だからどのチャレンジも個性が出るのがこの番組の面白いところ。

 

なので「より遠くまで滑る」問題のように、
「滑る」という言葉一つでもそれぞれ捉え方が違ってきます。

Slide the Furthest | Full Task | Taskmaster

 

他には、「ケーキを出来るだけ美しく破壊する」
日本だったら怒られそうな問題(苦笑)。
ジョーの解答が文字通りで見応えあり。でもノエルメルの答えもクレイジー。

Destroy A Cake As Beautifully As Possible - FULL TASK

 

「3匹の犬を赤いマットの中に立たせる」お題も。
早く犬を揃えた人が勝ちで、足が12本乗っていてもOKらしい。
本来は他の動物でお題を出すつもりだったそうですが、事情で使えなくなってしまったので、
ロリーだけがその元々の動物を使ったお題でチャレンジしています。

Persuade Three Dogs to Stand on the Mat | Full Task | Taskmaster

 

「赤いマットに入らずにグレッグの肖像画を描く」課題。
ジョーだけさらに「30秒ごとにカメラに向かって笑顔を見せる」タスクがプラスされています。
だんだん大げさになっていく笑顔に誘われて笑っちゃう!

動画後半の「ランニングマシーンに乗ったボールを触らずに落とさないようにする」課題は、
ヒューの完璧な解答がみられます。

Joe Lycett’s Strange SMILING Task | Taskmaster

 

シンプルに敷地の中でかくれんぼするお題も。

Play Hide And Seek With Little Alex Horne | Full Task | Taskmaster

 

「片足だけで立ち、トレイに乗ったミルクとサンドイッチをアレックスに届ける」タスク。
あげている方の足を下ろしたら、サンドイッチを一切れ食べないといけない。
障害物を避けながらより早くアレックスに届けた人が勝ち。
(サンドイッチを食べた場合は5秒のペナルティ)

Bring Alex His Dinner | Full Task | Taskmaster

 

お題はチームで協力して解く場合もあります。

これは「20分で小麦粉をより多く野外ステージから目標地点に着地させる」チームタスク。
粉の状態の小麦粉を風船に入れたり固めて投げたり。
当初はケンブリッジ大卒組メルヒューが劣勢でしたが、
ジョーロリーノエルの若手グループにある不正が発覚し…

Get as Much Flour on the Target as Possible | Full Task

 

チームタスクなのに、それぞれの参加者に別々のタスクが伝えられる場合も!

庭に置かれたバスタブを使って、
メルは、ラップで出来るだけバスタブを包むタスク。
ヒューは、バスタブに出来るだけ大きいものを入れるタスク。
相容れない2つの課題ですが、メルヒューはお互いに協力しあっています。

一方、若手の方は仲間割れ状態。

 

私が一番好きだったチームタスクは、
一人がゴミ捨てカートに入り進み方を指示し、残りのメンバーが目隠しをしてゴールまで運ぶもの。
ただし、指示は英語以外の言語で!

Navigate this Obstacle Course Blindfolded & In a Wheelie Bin | Full Task | Taskmaster

運ばれてる見た目も、不慣れな意思伝達もなんだか微笑ましい。

 

そして、番組最後のタスクは、VTRではなく収録スタジオで行われます。
例えば、「一番長い騒音を立てる」。(Ep.5)
道具は何も用意されてないので、自分の口を使うか、身につけているものを使うしかありません。

他には、
テーブルの上に置かれたバラバラなものを使って「次のタスクのための準備する」との指示の後、

続くタスクに「すべてを片手に持って、もう一つの手を一番早く頭に乗せたものが勝ち」と書かれてあったり。(Ep6)
先に教えてくれてたらもっとコンパクトに出来るのに!

これらの最後のタスクの結果が気になる方は是非本編でチェックしてみてください!

え?どこで見ればいいのかって?
なんと!公式アカウントで全エピソードがアップされているのです!ありがたい!

Taskmaster - Series 4, Episode 1 'A Fat Bald White Man'

 

見る前までは、ノエルが一番エキセントリックな解答を出してくるだろうなーと思ってたけど、
意外にもヒューがひねくれた発想ばかり繰り出してくるので、
私の中ですっかりヤバいおじさんのイメージになってしまいました。(笑)

ジョーはフィジカルなゲームより、得意のメールネタのような言葉遊び系の方が得意なのかも。
Ep3の最終問題での冷静さは素晴らしかったです。
メルロリーの女子組は、意外と天然で素直な一面が見られて可愛かったな。

 

今(2021年7月)は、なかなか人が集まって遊ぶことが難しい世の中ですが、
見ていると、シンプルでわかりやすい番組だけに、
こんなゲームを皆で集まって出来たら楽しそうだなー!と思います。

個人的には挑戦するのが難しそうなお題も多いので、
そのあたりは頭の中で「自分ならどんな答えを出すかなー?」と想像するだけでも面白いし、
参加者が想像を超える解答を繰り出してきた時はさすが!と感心します。

賞品は本気で狙うような高価なものじゃないから(笑)、
ウケを狙うことに専念してもいいし、
プロにとっては発想力を試される場でもありますね。

紹介した動画の通り、トーク番組と違ってフィジカルな笑いなので、
英語はちょっと苦手という人でも楽しめると思いますよ。

1シーズン通してみると、出演者への親近感もさらに増してくるので、
他のエピソードもまたちょっとずつ見てみようと思っています。

 

OGPイメージ

Taskmaster Series 4, Episode 1 - A Fat Bald White Man - British Comedy Guide

A guide to A Fat Bald White Man, Episode 1 from Series 4 of Taskmaster...

British Comedy Guide

 

 

ちなみに、S4の後、出場者(ノエル以外)が同窓会的に集まったらしい。

 


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 2018年、英国留学日記 | トップ | 「小山田圭吾いじめ問題」で... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

TV/その他」カテゴリの最新記事