あざみの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

『すみつけ祭り』

2014年02月09日 | 日記




佐伯市宇目町木浦地区に伝わる『すみつけ祭り』に初めて行ってみた。
高齢化の進んだ過疎集落で2年に1度行われる顔に墨をつけ合うお祭り。
墨付けは11時半から開始。10時ごろ家を出てカーナビを頼りに夫と行く。
墨付けに間に合うか気を揉んだがタイミングよく到着。神社の境内で荒神舞が行われていた。
周りを見回すと皆、大根の切れ端に
墨を付けたのを持っていた。
顔に墨を塗られたら後が大変だなどうしよう?と思ったりしたが、せっかく来たのだから楽しまなくちゃ!という気になって、私も大根を貰って準備。
墨付け開始!
「一つ祝わせちょくれ」と言って参加者入り乱れて墨の付け合い。
何と楽しい祭りだろう。カメラで写真を撮っている私にも初対面の人達が「祝わせちょくれ」と言って額や頬や終いには鼻の頭にも墨を塗ってくれた。私も負けずに「幸せが来ますように」など言いながら墨付けをした。
そしてお互い顔を見合って大笑い。
参加者はみんなニコニコ。みんな笑顔。
なんと楽しい祭りだろう。なんと素敵な祭りだろう。
鳥汁の無料配布もあったので神社の境内でそれも頂く。身も心も温まる気がした。
荒神様の練り歩きについて行き「お神酒」を頂いたりもした。
地区の人が「ここで顔を洗いませんか」と声をかけてくれた。
地区の中を流れる水路。「この水は冷たくないんですよ」と言う。
墨の付け合いでもうすっかり童心(野生?)にかえった私。
水路で顔をじゃぶじゃぶ洗った。とても清々しい。

(※夫はマスクをして墨付けから距離を置いていたとの事で全く顔が汚れていなかった。でも、私の顔を見て大笑い。「楽しい祭りだった。来てよかった」と言っていた。)

こういう楽しい祭りを開催して下さった方々に心から感謝。
お祭りの継続はなかなか容易なことではないと思うが、のちの世まで残してほしい祭りだと思った。