あざみの気まぐれ日記

備忘録のつもりで書いています。

これでいいのか?

2014年01月08日 | 日記

(病院からの帰り道、車のフロントガラス越しに撮ったもの)


病院で母に昼食を食べさせていたら隣のベッドの(家族の人の)話し声が聞こえてきた。
入院しているのは80歳前後の女性。息子さんらしき人とその奥さんらしき人が来ていた。
(息子が入院中の母親に)
「病院を2月に退院せんといけんごとなった。施設は所得に関係なく月に最低13万(円)もかかるち(相談員が)言う。うちにはまだ○○(名前)と○○と○○がおる。孫ももうすぐ生まれる。これじゃあ、俺がなんぼ一生懸命仕事してんやっちいけれん。」
退院後の母親をどうすればよいのか悩んでいる様子。
直に母親にこういう事をよく話すものだと少々びっくり。
こういう話を聞かされる母親はさぞつらかろう。

しかし、これが現実。
13万もの親の介護費用を月々楽々と支払える家がどのくらいあるだろうか。
我が家も今、こういうことになったら途方に暮れる。
(幸い母は、仕事を持っていたので自分で賄えるだけの年金を頂いている。)
夫の母は国民年金で当時(介護施設に入所していた頃)月に25000円程度の年金だった。
その頃は私も夫も働いていたのでなんとか切り抜けることができた。
しかし、退職後に月に13万の親の介護費用となったらこれは負担が重過ぎる。

一般的に介護が必要となった人の年齢は80代が多いだろう。
その親の介護をする子の年齢は60代が多いのではなかろうか。
もう定年退職をし年金生活になっているか、もしくは正社員を外れて雇用延長で嘱託などで働いているか、そういう状態の人が多いかもしれない。
ボーナス無しで月収20万以下、こういう家庭もかなりあるのでは?

病院は長く置いてくれない。介護施設はどこも順番待ちですぐに入れるかどうかわからない。経費捻出も大変だ。

あの息子さん夫婦、今夜も頭を悩ましているかもしれない。


※義妹から今夜電話があって母が1月11日(土)に退院することになったとの事。
 元気になって退院するのであれば嬉しいが、一人では食事もできず、反応も薄く、意識朦朧とした状態での退院。
 弱った体で冷たい外気に触れ、車に揺られ・・・負担は重いだろうと思う。
 
老人医療・介護、もっと、もっと、改善してほしい。