ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ジャンキーの旅        遠い道・・・・・24

2014-05-01 | 4章 遠い道・逃亡

 昨夕からお腹の調子が良くない。夜中に何度もトイレに座っていたが朝になって激しい下痢になった。ゲップは例の卵が腐ったような臭いがする、薬を飲んで横になっていると昼頃には調子が良くなった。メトロポリスで食事をするのも今日で最後だろう。ビールを飲んでいるとスープとマトンビリヤニが目の前に置かれた。マトンを軟らかくして御飯と炊きこむ、当然カレー味だが絶妙な美味しさだ。さすがメトロポリスだ満足した。ビールが効いたのかホテルに戻って眠っていたが夕方、胸がむかついて目が覚めた。急いでトイレにしゃがむといきなり吐いた。もう一度、胃を絞るようにして吐きだした。昼に食べた物がそのままの姿で便器に貼りついている。胃が働いていない、全く消化していないのだ。コップ一杯の水を飲んで胃の中を洗い、もう一度吐き出した。胃の中の物を全部吐き出して空になったようだ、これで調子は良くなる。スタッフを再スタートして1週間が過ぎている。入院して身体が現実に戻りつつあったのにスタッフが干渉をし始めた。現実が分離しその狭間を身体の組織が揺れ動く、安定を失った最悪の状態だ。スタッフを再スタートしたときはいつも吐いた。正常な意識は異物であるスタッフを拒否し肉体の苦しみによってぼくに警告を発しているのだ。その警告を無視し肉体の苦しみを超えてスタッフの深い闇に入る。甘いドラッグの罠だ。



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