ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ミャンマー国境     マネーと鴨

2015-10-05 | チェンライ・ミャンマー国境


スリランカ 何処だか忘れた

横にいる奴はうるせぇ~手錠をがちゃ々と鳴らしやがって脅かしてくる。
後ろを見るとドアーの前に立った奴は自動小銃というものなのだろう、銃口を天井に向け横の取っ手を上下に動かしぼくを見張っている。
「パスポートを出せ」 と言われてもないものはないのだ。ホテルへ置いてきた。
「アィ ハブン パスポート ノウ」
「ワッ ワッミ~ン」 ワッミ~ン? 意味などない。今日はやばい場所へ行く、ドル、小切手、パスポートはホテルの重いベットの下に隠してきた
連れて行け~と怒鳴って命令でもしたのだろう二人がにじり寄ってくる。
「プリーズ ウェィト ウェィト ボス」 我々は話し合うべきだ、必ず良い方法を見い出せるだろう。
英語でそれらしいことを言ったのだが伝わっているかどうか不明だ、とにかく時間稼ぎで喋ることだ。
ユーキャンゲッ グッドマネ~ アィド オールレディ サムシン イィッ。
変な文脈の中で最も重要だと思われる マネ~という単語がボスの心を刺激したのか、彼の態度に変化が現れた。
マネ~かぁ~・・・ そういうことなのか奴らの目的は、だとすれば今回の全体像が見えてくる、タイのチケット売り場、国境ゲートの警備隊もだ。
黙って通らせて帰りにとっ捕まえる、まるで絵に描いたネギを背負った鴨をおいらは真面目に演じていたのだ。
「ハウマッチ」
「テェン タウザァン」 
「ノ~ノ~ツゥーマァッチ タウザァン オンリィ~」
机の上をどぉ~と拳骨かまして「ネェバァ~ ダウン」と叫びやがった
額の開きは大きいがお互いにサバをよんでいる。すったもんだと30分程もやっていたが決着をみた。
2000バーツふんだくられたぼくの敗北で幕を引いた。

(今から思えばこの程度で済んだものだ)
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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同じ写真ですね (fool1934725)
2016-02-11 09:21:51
いつも丁寧に私のブログをご覧いただきありがとうございます。同じ写真ですね。正確な位置関係は方向音痴であるので覚えていませんが紹介しているようにそれほど広くないクワドラングルの一画にありました。
返信する
そうですか (tomy)
2016-02-11 10:15:04
ありがとうございます
返信する

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