ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

ガンジャとチャラス     2

2014-01-24 | 第2話 マントラババ



 リシケシの町のガート(沐浴場)に行けばチャラスが手に入るかもしれない、と言うので午後からマントラババと2人で出かけた。ガートに坐って待っているとババは露店の親爺と話しをしている。ババは膨らんだタオルを持って戻ってくると、ぼくのずだ袋を開かせてガンジャを入れてくれた。ババは露店の親爺に5ルピーやってくれと言う。ずだ袋の中のガンジャはかなりの量がある、つい嬉しくなって10ルピーを露店の親爺に渡した。よほど嬉しかったのか、また山に行って取ってくるから欲しければいつでも来い、そう言って親爺はガンジャを一掴みくれた。草(大麻)はまだ若い、もっと成熟すると樹液を含み効きが強くなる。
 カトマンズの村で自炊していた1974年頃の話だ。部屋の前は広い麦畑で刈り入れが終ると一面緑のガンジャ畑になる。何故だか麦だけ刈ってガンジャは残されていた。草が朝露を含んでいる早朝、近所の子供達は畑に入ってグラス・トップを両手のひらで揉んでいる。戻って来た子供の小さな手のひらを見ると茶褐色のチャラス(大麻樹脂)がこびりついている。それをかき集めると小指の先程のフレッシュなチャラスのできあがりだ。5ルピーで買ってくれと子供が売りにくる。お前に金を払うぐらいなら自分でつくるとぼくは畑に入った。何かこつがあるのだろうか、手のひらに色はつくが塊りにはならなかった。良く成長したガンジャのトップを摘んで部屋の紐にぶら下げていた。この草は緑のまま乾燥するが茶色に枯れることはない。ほどよく乾燥させるとコップに入れお湯を注いで飲んでいた。色はちょうど緑茶のようになる。夕方は野菜と一緒に炒めて食べたことがあるが効いたかどうかは分からない。
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