ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

逃亡・終章・・・14    最後に相応しいトリップを

2018-07-03 | ドラッグの深い闇・終章
 
 ホテルの通路から中庭を通って階段を上る前に受付けカウンターを見るとマネジャーがいた。このホテルにチェックインして7日が経っていた。宿泊者名簿にはまだ何も書いていない、それでも文句の一つも言わない。今日やっとパスポートとビザ番号を記入して溜まった宿代を払った。久し振りにホットシャワーで身体を洗った。下着は下痢で汚れ緊張の日々でまた痩せたようだ、がもう心配する事はない。ホットシャワーが身体を解していく、心地よさに包まれた。
 ライターの火に焙られてアルミホイールの上をスタッフが転がる。その煙を胸の奥に吸い込んだ。こんなにリラックスした気持ちでチェーシングをするのはデリーを出発してから初めてだ。もうデリーが遠くなってしまったように思われる。マリー、二ナ、フレッド、フィリップス・・・皆、どうしているのだろうか。マリー、ぼくはやったよ、何もかも上手くいった。長い、長い1週間だった。2回、3回とチェーシングを続けた。今日は強く深くスタッフのトリップをしよう、最後に相応しいトリップを。


2~3日前から住宅敷地内に見慣れたバイクがある 
買い物に行こうと1階から出た所でバッタリ釣り仲間のSさんと会った
引っ越してきた と言うのに浮かぬ顔 前の家に置いてある荷物を3日以内に空にせなあかん
高齢のお母さんの入院 その後お亡くなり入院費や葬儀費用で貯えが乏しい 予算は3・5万円
帰国後 精神科で1年薬物治療を受け社会復帰したのは引越し作業の現場責任者 10年勤めた
ぼくの退職後の責任者はU君 お願いするしかない 7月2日 午後3時ならトラックを回せる
短時間で作業を終わらせる為に1日Sさんと準備をした 2日4時過ぎ引越しは終った
Sさんとお姉さんは部屋の掃除を済ませ不動産屋の確認をとり鍵を戻した これで終わりだ
金麦6本を持ってきてくれた やったよぅ~とSさんの安堵の顔 疲れたねぇ~
3日 台風7号が九州北部に接近している
コメント (2)
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