ガンジス・河の流れ

インド・ネパール。心の旅・追想

逃亡・終章・・・8     大使館

2018-02-09 | ドラッグの深い闇・終章

 走るバイクにカトマンズの1月の冷たい風が吹きつける、心の芯まで凍りつくようだ。大使館に着くとぼくは受付のネパール人に日本人スタッフに会いたいと告げた。愚図愚図しているネパール人にスンダルが面会の理由を説明した。ネパール人が執務室に入るとすぐ大使館員のDさんが出て来られた。ぼくは出入国管理事務所での経緯を話した。よほど憔悴した顔をしていたのだろう
「それは大変でしたね」と慰めてくれた。その後、Dさんは
「ネパールのボーダーにレコードがないというのは出入国管理事務所の責任であって、パスポートの盗難に合い苦労しているあなたは被害者じゃないですか。その被害者のあなたに速やかにビザを発給しないのはおかしい。早く連絡してくれたらよかったのに」
と言ってくれた。
「明日もう1度ここへ来て下さい。ビザ収得に必要な書類は用意しておきます。」
思いもよらないDさんの好意的な言葉にぼくは戸惑いながら
「ありがとうございます。よろしくお願いします」
ぼくは深々と頭を下げ大使館を出た。
「良かったねトミー、これで明日ビザがとれるよ」

ブログの更新が遅れている 重い追想に心が疲れる

今年の冬は例年より寒い 湾での釣りは良くない イカもタコも駄目だ
ワカメの新芽が潮に揺れている それと青ナマコの数が多く少しは助かっている
海は変わっていく 湾が与えてくれるその恵みはありがたい
コメント
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