朝のアントワープ中央駅前には人影がありません。今日はベルギー全土でストライキとの情報。とりあえずぽこぽこと駅に行ってみました。
駅舎内はこの荘厳さ。正面の階段を登ってみます。もう少し離れたところでシャッターを切っていれば全体像が見えたのに。反省しきり。
この時間には、通勤客でいっぱいのはずなのに、人っ子一人いないプラットホームには、4本の列車がストライキ中でした。この駅地下にもホームがあるようですが、もちろん誰もいないのでしょう。
プラットホーム階から下を見ると、ど~んと「サムスン」 日本企業のスマホの広告だったらうれしいのに。広告の奥が切符売り場になっていました。
駅前広場には誰もいません。正面が2泊した私たちのホテル。この地に来てゼネストという言葉を久しぶりに聞きました。かっての日本国も3公社(国鉄・専売・電電)5現業(郵政など)とかが先頭に立って、ゼネストとはいわないまでも、ストライキは恒例行事みたいに打たれたものでした。そして安保闘争では、学生も大活躍(?)。当時社会人であり、何の思想も持っていなかった私も、山国信州から横須賀までデモに引き出された遠い思い出もあります。でも、このところ10数年、いやもっとかな、大規模なストライキという言葉を耳にしたことがない。それだけ平穏無事な世の中になったんでしょうか。フリーターとか派遣社員。若者が結婚できない、赤ちゃんを産めない。という声をよく聞くのに。そうか、みな草食系とやらになってしまって「闘争」という字がなくなってしまったのかもしれない。
ホントにストライキなのです。ホテル前にはトラムの陰がひとつもありません。ならば自動車がいっぱい走っていそうなのに、これもありません。会社もお休みで、みんなお家で休養日なのでしょうか。
王立美術館にやって来ました。王様の国は「国立」ではないんだ。
ややや、日本語で書いてある「ベルギー王立美術館」いかなるご縁でこうなっているのでしょう。ひょっとして、かって金満国だった日本が多額の支援をしたとか・・・ この美術館、従業員が出勤できないとかで閉館としてあるのです。代替えとして隣にあるマグリット美術館へ案内されるのでした。もちろん写真撮影は不可。