道の駅にあったガイドマップ。私たちは1,2,3三つの神社を巡ります。①は前回のブログに書いたとおり。④が宿舎の月山志津温泉
二番目の参拝神社「本道寺口之宮湯殿神社」にやってきた。 外見はくたびれた神社に見えていますが歴史ありなんです。809年空海がこの地を訪れた時、開基したという。ここももとはお寺さん。徳川家七祈祷所のひとつとされていたといいます。徳川家がゆえに戊辰戦争の時、官軍の手によって、東北一を誇った寺は焼き払われてしまったそうです。
「阿吽の呼吸」とはうまいことを言ったものだ。「あうん」なんてパソコンをたたかなければ出てこない字だ。狭苦しいところに収められていた。口を開いた「阿行像」と閉じている「吽行像」この仁王像2体が ここに安置されていることについても、いろいろな歴史が記してありました。
御祈祷、お祓いを受けて後、宮司さんと息子さんが「鐘勧進」奉納を見せてくれました。勧進帳はお金集めに使う帳面でしょう。ここで響かせていただいた鐘の音は、お金が入ってくるご利益あるとか。うれしいことを言ってくれる。
その鐘を皆さんに見せてくれました。鍋みたいな鐘、なるほどお金がいっぱい入りそうです。
明治10年に女人禁制が解かれ、この板絵は明治22年に奉納されたという。「出羽三山女講中参詣図」男もだいぶ描かれていますよ。とは、宮司さんのお話。
そして、最後の参拝神社「大井沢湯殿神社」 に着いた頃は、だいぶ陽も陰り暮れ行こうとしている時間になっていました。何とか読めるでしょうか。大井沢の里は白衣の行者によって埋め尽くされ「湯殿まで笠の波打つ大井沢」とまで歌に詠まれた。と書いてあります。この神社もそうですが、今日参拝した三つの神社すべてが何回かの火災にあっているのでした。
この神社では「護摩祈祷」を受けました。心願成就と書かれた護摩木の裏に願い事を書きました。
各人が拝殿に進み出て護摩木を供え物として焼いてもらいます。そして神社でのお参りの儀式をするのです。
炎が燃え上がります。 焚き上げる護摩木の煙が天に届くことで、点は職をいただくことができ、代わりに人に福を与えるんだとか。
本来は、こうした暗いところでお祈りは行われるのだといって、電気を消したらこんな姿になりました。 オートで写したので、こんなに明るいのですが肉眼では、ずっと暗いのです。
帰りの時間、もう真っ暗になっていました。
この旅のテーマ「満月の夜だけの三口詣で」神社からの帰路、ちょうどお月様が顔を出しました。三口とは、この町に月山への登山口が3か所あることから三口。その三か所に係わる神社へのお参りということなんです。後日観光協会に電話してみました。案の定、観光協会と旅行社がタックを組んで仕組んだ旅だったのです。もちろん町観光協会としての初企画でした。との答えをいただくのでした。
最後の護摩祈祷で、それぞれの願いが叶うだろうとしての直会の時間です。地ビール「月山」がおいしかった。山菜精進料理には、珍しい山菜もいくつか。「うるい」「どほいな」「あいこ」 山菜狩りに縁のない私ですから何も知りません。中でも驚いたのが「かたくり」のおひたしでした。へぇ~これ食べちゃうのかと。あんな可憐な花までも。