2010年3月26日、足利事件再審公判で菅家さん完全無罪に。「17年半もの長きにわたり自由を奪う結果となり、裁判官として誠に申し訳なく思います」と佐藤正信裁判長。
されど、されど菅家さんの失った17年半の人生はかえってこない。
「真実の声に耳傾けず」=裁判長、起立し謝罪-菅家さん、涙ぬぐい・足利事件再審
「菅家さんの真実の声に耳を傾けられず、申し訳なく思います」。3人の裁判官はそろって立ち上がり、深々と頭を下げた。菅家利和さん(63)はひと言ひと言をかみしめるようにじっと聞き入った。
約50分間の判決朗読が終わり、佐藤正信裁判長が「自戒の意味を込め謝罪させていただきます」とゆっくり口を開いた。菅家さんは弁護士の1人と目を合わせ、肩に力を込める。「17年半もの長きにわたり自由を奪う結果となり、裁判官として誠に申し訳なく思います」。求め続けた謝罪の言葉が続いた。
「二度とこのようなことを起こしてはならない思いを強くしています」。裁判長が静かに語る。「今後の人生に幸多きことをお祈りし、菅家さんの思いを深く胸に刻んで再審公判を終えます」と声を掛けられると、菅家さんも立ち上がり2度頭を下げた。
閉廷後、傍聴していた支援者らに肩を抱きかかえられ、あふれる涙を手でぬぐった。(jiji com)
■関連記事:「謝罪あり納得、感無量」=笑顔で会見-菅家さん・足利事件
←応援よろしく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます