令和5年2月14日
トルコ地震のエネルギー「阪神大震災」の22倍
最大4mの横ずれ…集合住宅が連鎖的に倒壊か
地震発生から7日が経過し、地震による被害の状況が明らかになってきました。
死者数が3万5000人を超えたトルコ南部の地震は、21世紀で世界6番目に犠牲者の多い地震となった。
地震のエネルギーは1995年の阪神大震災の20倍以上で、内陸で起きた地震としては最大級とみられることもわかってきた。
米地質調査所によると、最初の地震の規模はマグニチュード(M)7・8、その約9時間後にM7・5の余震が起きた。
東北大などの分析では、最初の地震のエネルギーは阪神大震災の約22倍。
日本の気象庁の震度に換算すると、一部で最大の震度7相当の強い揺れが起きていたという。
地表の断層のずれ幅も大きかった。
国土地理院が、宇宙航空研究開発機構(JAXA(ジャクサ))の地球観測衛星「だいち2号」の観測データをもとに分析したところ、
阪神大震災の約4倍にあたる最大約4メートルの横ずれが生じていた。
(以下略)
令和5年2月12日
トルコ・シリア地震では、これまでに2万8000人以上の死者が確認されている。
トルコ・シリア地震の被災地では一部で治安が悪化し、救助活動の妨げとなっている。
トルコ治安当局は11日、略奪や強盗、詐欺などの容疑で少なくとも98人を逮捕。住民同士の衝突も発生している模様だ。
ドイツやオーストリアの救助隊は、治安の悪化を理由に活動を一時中断した。
令和5年2月11日
AMDA トルコ地震支援へ医療チーム派遣
トルコ南部を震源とする大地震の被災者支援に向け、国際医療ボランティアAMDA(岡山市北区伊福町)は11日、
医療チーム第1陣として医師ら3人を派遣した。
トルコ地震支援へ医療チーム派遣 AMDA、情報収集やニーズ調査:山陽新聞デジタル|さんデジ
令和5年2月9日
トルコ大地震 内陸プレート境界発生で被害甚大
阪神大震災の「20倍」
トルコ周辺には複数のプレート(岩盤)が存在し、それぞれの活動によって平時から地下に複雑な力が加わっている。
纐纈(こうけつ)一起・慶応大特任教授(応用地震学)によると、
6日に発生したマグニチュード(M)7・8の地震はトルコの国土の大半がのったアナトリアプレートと、
その南東側にあるアラビアプレートの境界部の東アナトリア断層で発生したと考えられるという。
東アナトリア断層ではプレート間のひずみを解放するため、左右にすれ違うように断層が動いた。
一方、この地震の約9時間後に北北東側で発生したM7・5の地震は、先に発生した地震の影響で付近の断層の活動が誘発されたとみられる。
纐纈氏は「プレート境界が内陸部の都市直下にあり、そこで大地震が起きたために被害が大きくなってしまった」と指摘する。
プレート境界型の地震は地殻内部で起きる活断層型に比べ、規模が大きく発生間隔が短くなりやすい。
また、纐纈氏によると、先に起こった地震は阪神大震災の地震の約20倍のエネルギーに相当するとみられる。
内陸のプレート境界の地震としては2015年4月にネパールで起きた地震(M7・8)でも大きな被害が出ている。
また、1923(大正12)年の関東大震災の地震(M7・9)は一部ではあるが震源域が内陸に存在するプレート境界型で、
この点で今回の地震と似ているという。