令和7年4月11日
岡山市南区の山林火災、市が「鎮火」と発表 発生から20日目
岡山市南区飽浦(あくら)で3月23日に起きた山林火災で、市は11日、「12時(正午)をもって鎮火した」と発表した。
発生から20日目。熱源が1週間確認されず、再燃の恐れがないと判断した。
岡山市によると、焼失面積は隣接する玉野市を含め約565ヘクタール。岡山県内で過去最大規模となった。
空き家や倉庫など計6棟が焼損したが、けが人は確認されていない。出火原因は調査中としている。
3月28日の鎮圧宣言後、地上部隊200人態勢で残り火を消す「ローラー作戦」を展開。
徐々に規模を縮小しつつ、ヘリコプターを飛ばして上空から見つけた熱源を地上で消火して回った。
熱源は4月4日を最後に確認されておらず、大森雅夫・岡山市長が8日の記者会見で
「一定の期間」として1週間様子を見守るとしていた。
出水期を控え、岡山市は今後、焼失した山林の植栽と土砂の流出防止を中心に復旧を進める。
被害の状況把握のため、現地調査に入るという。
令和7年4月2日
岡山市南区の山火事の出火原因!気になっていました。
自分ごととして捉え、注意しておかなければなりません。
「木の焼却の火」が原因か?
火の取り扱いの不注意が、原因の可能性がある。
先月23日に岡山市南区で発生した山火事は、28日に「鎮圧」が宣言されたが、いまだ「鎮火」には至っていない状況だ。
焼損面積は565ヘクタール(東京ドーム約120個分)にも及び、県内で起きた山林火災としては過去最大規模となった。
けが人こそいなかったが、一時は627世帯1146人に避難指示が出される事態に発展した。
岡山県警は出火の原因を調べている。
関係者によると、現場近くに住む高齢男性が「ガスバーナーの火が燃え移った」と警察に話しているという。
男性は23日に知人の依頼で伐採した木をガスバーナーで焼いていたところ、風にあおられ山に飛び火したと説明。
水道にホースをつないで消火の準備もしていたが、燃え広がる火に追いつかなかったという。
この山火事では、住宅や倉庫など6棟が焼ける被害が出た。
火事により林業などにも支障が出れば、莫大な賠償金が発生するのかと気になるところだ。
仮に男性が出火の原因だったとすれば、どの程度責任が問われることになるのか。
弁護士の山口宏氏に聞いた。
「過失が原因で火事になった場合、民事では『重大な過失』があれば、損害賠償の責任に問われることになります。
しかし、この『重大な過失』が認められるのはレアケースです。
例えば、たばこの火の不始末程度では認められず、ガソリンのそばで火気を扱うなど、
明らかに出火する可能性が高い状況を指します。
今回の山火事では、水道につないだホースで消火を試みているということもあり、
『重大な過失』があるとは考えにくい。賠償責任が発生する可能性は低いでしょう」
刑事ではどうか。
「過失による出火で現住建造物(人が居住する民家など)が燃えてしまった場合、
失火罪に問われる可能性があります。
しかし、これも50万円以下の罰金に処せられるだけです。
国家の制裁が下るという重みはあるものの、懲役刑や禁錮刑はありません」
なぜこの程度で済むのだろうか。
「木造住宅が多い日本は、もともと火事が多い国です。火事はどこでも起こりうるという考えなどから、
火元になった当事者の責任を軽減するようになっているのです」
はたして、被害者への補償はどうなるのだろうか。
令和7年3月28日
岡山市で23日に発生した山火事について市は28日午後、火がほぼ消し止められたと発表しました。
岡山市消防局 上田匡局長
「上空から熱画像装置を使用しての熱源の確認や地上部隊の調査によって、
最終的に延焼拡大の危険がなくなったと判断を致しました」
岡山市は対策本部会議で23日から続いていた山火事がほぼ消し止められたとする「鎮圧」を宣言しました。
今回の山火事では岡山市南区と隣の玉野市の山林、約565ヘクタールを焼損し、空き家と倉庫の合わせて6棟が被害を受けました。
けが人は確認されていないとの報告
愛媛県今治市で起きた山林火災。
延焼は阻止されていますが、周辺より温度の高い所が複数あり、市長は土日も消火活動を続けたうえで、
来週月曜日にも鎮圧宣言したい考えを示しました。
令和7年3月28日 6:00
岡山・山林火災
【28日午前6時現在】
発生から6日目 昨夜(27日)は強い雨 夜が明けて弱いながらも降り続く「避難指示」解除は朝の状況を見て判断
岡山県南部の山林火災は、発生からきょう(28日)で6日目です。
現場付近で昨夜(27日)から降り始めた雨は、午前5時半現在も弱いながら降り続いています。
焼損面積は約565ヘクタール。
岡山県内の山林火災としては、記録が残る中で最大となりました。
大森市長はきのう(27日)午前の会見では、「鎮圧の判断は28日朝以降になる」との認識を示していました。
焼失 県内過去最大559ヘクタール さらに拡大する可能性
岡山市南区飽浦で発生した山林火災は26日、午後10時現在の焼失面積が玉野市を含めて約559ヘクタールに上った。
岡山県に記録が残る1965年以降では過去最大。
なお延焼は続いており、4日目となっても鎮圧、鎮火が見通せていない。
焼失範囲はさらに拡大する可能性が高まっている。
これまでの最大は1974年2月に玉野市田井の深山公園から出火した408ヘクタール。
今回の火災は乾燥状態が続き、強風に見舞われたことが影響したとみられる。
火の回りが早く、26日の焼失面積は前日から約248ヘクタール拡大し、初日の7倍超となった。
26日は県南を中心に乾燥注意報が出た。
岡山、玉野市が25日夜に現場付近の計1091世帯2133人を対象に発令した避難指示は継続中。
両市が開設した避難所には一部住民が身を寄せている。
玉野市では、延焼した山林近くにある軽費老人ホームのケアハウスコスモス、
老人保健センターコスモス(同市上山坂)の入所者計約80人のうち38人が市内2カ所の高齢者施設に避難した。
岡山市によると、26日も自衛隊の大型、中型ヘリコプター7機と香川県、神戸市などのヘリ4機が上空から散水。
地上部隊は居住地域への延焼防止を中心に24時間態勢で活動している。
延焼区域は東方向に広がっているが、けが人は確認されておらず、新たな建物被害の報告もないという。
愛媛県の山林火災も収まる気配がなく、政府は首相官邸危機管理センターに設置した情報連絡室を官邸対策室に格上げし、
石破茂首相が避難支援に万全を期すよう関係省庁に指示した。
令和7年3月24日
岡山・愛媛の山林火災
24日も延焼続くき自衛隊のヘリコプター加わり消火活動
24日も延焼が続いている。
今治市では24日朝から自衛隊のヘリコプター2機も加わり、
消火活動をしているが、鎮圧のめどは立っていない。
岡山市でも24日朝から2機が消火活動に当たっている
焼損した山林は、今治市が約128ヘクタール(午前9時20分現在)
岡山市が約250ヘクタール(午前7時現在)に広がり
避難指示の対象は愛媛県で1011世帯1887人
岡山県で403世帯893人となった。
令和7年3月23日
岡山の大規模山火事延焼続く
山林70ha以上焼け、住宅など計5棟類焼 403世帯893人に避難指示 自衛隊に消火活動協力要請
岡山市で23日午後、山林火災が発生し、400世帯余りに避難指示が出されています。
消火活動が続く現場近くの安全な場所から、岡山放送・中西源太記者が中継でお伝えします。
24日午前6時現在、日の出の時刻を迎え、間もなくヘリコプターによる消火活動が再開します。
この火事は23日午後3時過ぎ、岡山市南区飽浦の山林から出火し、火は強い風を受けて短時間で大きく広がり、
山林70ヘクタール以上を焼いたほか、倉庫や住宅合わせて5棟に類焼しました。
現在のところけがをした人はいませんが、岡山市は403世帯893人に避難指示を出しています。
23日夜は、公民館に避難した人から不安の声も聞かれました。
今治市の山林火災 午後8時時点で25ヘクタール燃え延焼続く
長沢地区219世帯に避難指示【愛媛】
愛媛県今治市で23日午後に発生した山林火災で、今治市は長沢地区219世帯へ午後8時40分に避難指示を出しました。
火災が発生しているのは今治市長沢の山林で、午後3時50分頃に火事を知らせる通報が消防にありました。
県災害対策本部によりますと午後8時すぎの時点で約25ヘクタールを焼失。
午後10時55分時点も燃え広がっていて、消火中の消防団1人が負傷しています。
今治市は午後8時40分に長沢地区219世帯381人に「避難指示」を出しています。
また現場に近い西条市内の障害者施設「道前育成園」は、午後10時半時点で自主避難を完了したとしています。
この火災の発生で交通にも影響が出ています。
国道196号線は今治市長沢から孫兵衛作の間で通行止め。
高速道路も今治湯ノ浦IC~東予丹原IC間の上下線も通行止めとなっています。
JR予讃線では午後9時から今治駅と伊予西条駅の間が列車の運転を見合わせています。
24日も午前9時までは、この区間の運行を見合わせる見込みです。
愛媛県は23日夜に自衛隊の派遣要請を決めています。
大船渡山林火災