NOBのおでかけだより

気ままな旅ライフとちょっとおでかけグルメレポート

大沢温泉ホテル 依田之庄(伊豆 松崎町)

2013年02月24日 | ホテル・旅館
   
松崎町でのお泊まりは、大沢温泉ホテル 依田之庄
300年以上の歴史をもつ依田家の歴史的建造物が旅館という贅沢さ。
日の出将軍木曽義仲の敗戦をきっかけに
武士の道から商業の道へと歩みを変え、
江戸時代は材木、明治には絹産業を興し、
日本トップクラスにおしあげた名門。
快適さよりも趣を求める旅人にぴったりの宿。

こんな素敵な里山の間を流れる川沿いに宿はありました。



ご主人自ら駐車場に誘導してくれ、チェックイン。
フロントに使っている母屋は樹齢数百年の巨木から
切り出した梁が支える重厚なつくり・・・感嘆。

依田之庄の全体を撮影しようとしたものの、
あまりに大きく広いため、これでも一部だけ・・・



部屋は囲炉裏と座敷とベッドのある竹取。
蛍観賞にはいいが、それがなければ
天保の間とかの方がよかったんだなと思った。
全てそろっているけれども何か雑然とした感じを受け
どうも落ち着かない部屋だった。



もちろん、6月に現れる天然の蛍を楽しむのには最も良い部屋だろう。
部屋風呂は温泉。
これでユニットバスでなければ文句ないのだが・・・
結局、一度も入らなかった。



ベースが石、縁が檜か高野槙であろう湯船が2つある庄屋の湯。
最も高い出窓の先端まで6メートル以上あるのではないかと
思えるほどの天井の高さがとても開放感があり抜群。
お湯はさすが源泉掛け流し。柔らかく肌に抜群というのは頷ける。
熱々の湯に浸かるというよりは、適温に長時間浸かるタイプ。
このほうが体にいいし、私の好み。

翌朝入った満天の湯、早朝入ったためか先客が一人だけ。
2つ設置されている湯船の内1つは朝だけ閉じているのか。
気持ち良さではこの満天の湯が一番かもしれない。

夜入ったかみさんは降るような星を見て大感激だったそうだが、
子供が4人入って来てプール状態で大騒ぎ。
静けさの中で星を眺める至福の時は一瞬にして去ってしまったそうだ。
この満天の湯は、午後から夜が女性、朝から午後が男性。
男性は満天の星を眺めながら湯に浸かれない・・・これは大減点。

そして、食事。
食事は部屋食。
どうしても食べたかった金目。
その金目がついたプラン。
金目以外はまあ普通。
海は近いとはいえ山間だからか刺身はごく普通。
金目の大きさ、味付け、煮かたは抜群。
切り身にもかかわらずあまりに大きいので一人一皿
ではキツく、金目好きのかみさんが完食できなかった。
金目の煮付けコースでもブリの照り焼きが付いていて、
流石にこれも食べれなかった・・・



夜8時になると餅つきが始まる。
母屋の大柱の根元だったそうで、
1本から切り出してつくった臼としては
日本一という大臼での餅つき。
客は呼びかけにより参加することになる。
杵は桐製なので軽くてつき易い。

つきあがると、からみ餅、きな粉餅で振る舞われる。
餅つき機の餅とは違って弾力がありかなり旨い。
家用に臼と杵を買おうかと思ってしまう。

食べ始めると旅館の主人の話、つまり依田家の歴史
、そして、当主としての思いを語り始める。
どうやらこれはここのホテルの習わしのようだ。
歴史の話は好きなので面白い、また当主としての
家を守る、家を存続させるという思いには感動的な
ものがある。ただし話が長過ぎる。早く風呂に入りたい。



翌朝、満天の湯に入った後、朝食。
松崎の練り物屋に特注しているという
はんぺんとかまぼこの中間のような練り物が旨い。
一つは松崎特産の川海苔入り。

干物はもちろん旨い。
なぜ、伊豆の泊まりで食べる干物はこんなに旨いのか・・・



下田界隈の定宿を探しているが、
すっかり気に入ってしまった松崎も候補地にしよう。

応対: ★★★★★
部屋: ★★
浴場: ★★
 湯は抜群だが、男性は満天の湯に午後から夜に入れないことに納得できず。
食事: ★★★
料金: ★★★
特徴: ★★★★
総合: ★★★
備考: カード払いは総額の9割まで。

定宿はなかなか決まらない・・・
さて、次回はどのお宿へ?


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