超人少年伝説

源氏物語千年 紫式部が突然現れ 紫式部氏思想を書くことになった

現世は昔から劣悪だった2

2008-01-14 09:10:58 | Weblog
劣悪でも変えられる部分はある。
変えられない部分もある。
劣悪でない素晴らしい部分もある。

何が言いたいのか。
その人の立ち位置宣言でもある。

現実を変えようとする人々がいる、
その人たちに向かって、
自分は現実を変えられないとして生きる。

それは自由の問題だ。
別に現実を変えようとする人を非難している訳ではない。

*。
いろいろの人がいて、いろいろのことをやる。

そう考えると問題はない。

だがここで問題が出る。

昔から現実は劣悪だ、
その中で精一杯生きる。

これは現在、今、現実に閉じこもることだ。

すると「今こここれ」症候群となる。

*。
未来を考えず、現在に固執する。

これは仏教系でも執着といっていることだ。
執着してはいけない。

執着が自己を破壊することは知られている。

*。
現実に執着して、楽しく生きれば、
その結晶はセックスを生きることになる。

それは極端だからそうする人は少ないだろう。

だがそういう危険を回避する力はどこから来るか。

よき未来への意志、
ここから来るのではないか。

*。
現在をよく生きる、
それには未来意識が必要なわけだ。

よき未来への意志、
これがないと現在も最適化できない。

だが夢と希望、
これは現在を良くすることが多い。
立身出世、成功物語の未来。

それはやはり現在論であった。

*。
未来のある人間性、これがよき未来への意志だ。

真善美や立身出世にはこれが欠けていた。

*。
貧しいものを愛し、喜びを共にする。

善人も悪人も往生する世界。

ここに来世が現れる。
この種の喜びは、現実にあって、現実を越えている。

*。
それは多くの人からなる世界だ。
それが現実に実体となる。

これが往生ではないか。
ここでは現実も来世も、
自分も他人も、
一つになる。

その手続きが、貧しいものを愛すること。

これは現実であって、現実でなく、
劣悪であって劣悪でなく、
これが往生の世界ではないか。

*。
現実を劣悪とし、
その中に暖かい世界を作る。

それは自分だけの満足に陥るのではないか。
人々を一体化せず、
自分一人独立する。

*。
それは高貴な死ではないか。
そこに暖かさを求める。

それはないものねだりにならないか。
妄想にならないか。

少なくとも迷宮入りする。

*。
そんなことなら、
よき明日を生きれば、
そんな問題は起きない。

よき明日は、現実の改善に成り立つ。


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