トライアングルの部屋

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図書館のお夜食 原田ひ香

2024-02-03 15:36:07 | 本 2024年
原田ひ香さん「三千円の使いかた」の著者

少し変わった図書館での話

東京郊外
開館時間は夜の七時から夜中の十二時まで
置いてある本は
すでに亡くなった作家の蔵書だけ
作家が亡くなった後
寄付して頂いて展示している
観覧のみで貸し出しはしていない

そこで働く人々の話

図書館には食堂があり
そこで夜食が出る

まずは「しろばんばのカレー」
井上靖の「しろばんば」に載っている
おぬい婆さんが作るライスカレーを再現している
最初はマイルドなのに
だんだんスパイシーになっていく

材料はサイコロ状に切った人参、ジャガイモ、
そして大根
肉のうまみの正体はコンビーフ

次は人参ご飯
向田邦子さんが妹さんにやらせていた
「ままや」というお料理屋で出されていた

「アンの青春」の中で
パンとバタときうりしかないんですがと言われた
(きゅうりではなくきうりらしい)
それを参考に作ったのは
サンドイッチ
きゅうりは薄切りして塩もみしただけ

田辺聖子の小説に出てくるのは
鰯の炊いたもの
おからを炊いたやつ
けんちん汁
ゆかりご飯

けんちん汁
地域によって作る作らないの差がある
発症は鎌倉の建長寺
建長汁がなまって
けんちん汁となった

田辺さんは関西の人
北関東と違うのは
こんにゃくの代わりに豆腐を入れる
大根、人参、ごぼう、さといもを切り
ゴマ油で炒めたあと出汁で煮て
醬油で味付け、くずした豆腐を最後に加える

森瑤子のエッセイにあった料理
オイルサーディンの缶詰をフライパンで温めて
醤油をじゅっと垂らして
ご飯に油ごとかけたやつ
それにネギを散らした

無差別テロの犯人が捕まった時
彼らにトイレ掃除をさせたことが
ひどい屈辱で虐待行為と騒がれたと
男にはトイレ掃除はさせない
奴隷か女の仕事
テロの犯人といえども捕虜にさせるなんて
虐待だって
本当かな

ほとんどの国では
半年以上の居住で税金の支払い義務が生まれる
その制度を利用して
ビザなしで滞在できる国を
半年以内で移動
家や居場所を持たないことにより
合法的に一切税金を払わない

という時代があったらしいが
徐々に制度が変わり
そういうことはできなくなったと

図書館のマネージャー篠井弓弦(ささいゆづる)
彼とこの図書館のオーナーとの関係
伯母と甥

その税の制度を利用して
二人で世界中を移動した
どうしてそんなお金があるのか
そこには誰もが夢見るような話

アラブの王族との出会いがあった





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