トライアングルの部屋

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時々おでかけの記録も
仙台在住で大の阪神ファン

彼らが本気で編むときは、

2017-03-06 07:24:52 | 映画 2017年
荻上直子さん監督の作品は
どれも素敵で
かもめ食堂をはじめ
めがね トイレット レンタネコ
どれも私の中のお気に入りに入っている
だからこの映画はとても楽しみにしていた

BGMをほとんど感じないほど
静かに展開していく

そこに生田斗真さん演ずるリンコ
女性よりも女らしい仕草や雰囲気が
とても素敵です

この映画の公式ホームページの
ストーリー紹介が
とても素敵で
わざわざここに書いておくのも
なんだかなあ

それを元に自分流にアレンジしよう


ネタバレです

小学5年生のトモ(柿原りんか)
母親ヒロミ(ミムラ)との二人暮らし

母は家事をほとんどせず
食器も洗濯物も汚れたまま放置

トモの食事はコンビニおにぎり

そして男を追ってフラッと姿を消してしまう

初めてのことではない

本屋で働いている母の弟
叔父のマキオ(桐谷健太)のところへ行く

しかし今回は
マキオに同居人がいた
美しい恋人リンコ(生田斗真)

彼?彼女?はトランスジェンダーで
手術をして体は男から女になった人

部屋はキレイに片づけられ
リンコの手料理は美味しくて
トモは家庭の温もりを感じた

リンコはお弁当も作ってくれた
生まれて初めて食べるかわいいお弁当
あまりに可愛すぎて
食べるのがもったいないと
長時間置いといて
それを食べておなかを壊すトモ

それを見てリンコは愛しいと思う



トモには仲良しの同級生の男の子カイ(込江海翔)がいて
一緒にゲームをする仲

カイはバイオリンを習っていて
音楽の道へ進むため努力していた

そしてカイは同級生の男の子に
好意を持っていた


リンコもマキオも帰りが遅いとき
リンコの母親フミコ(田中美佐子)と
そのパートナーヨシオ(柏原収史)が
面倒を見るためにやってくる

三人でそば屋に行く
そこでフミコからリンコの性同一性障害として
辛い思いをしてきた過去の話を聞く

フミコがそうだと確信したきっかけは学校からの
呼び出しで
柔道や水泳などの体育の時間の欠席

フミコはそんなリンコを否定することなく
ブラジャーを買ってきたリ
毛糸でおっぱいを作ってあげたりした

フミコの深い愛情

リンコとマキオの出会いは
リンコが介護士として働く老人ホームに
マキオの母でトモの祖母でもあるサユリ(りりィ)が
入居していたからだった

サユリは認知症で
リンコは献身的に介護をしてくれて
そんなリンコにマキオが一目惚れ

トモをサユリに会わせた後
マキオはトモにそんな なれそめを話してくれた

そこへリンコがコンビニのおにぎりを
持ってくる
三人で食べ始めると
思わず吐いてしまうトモ

帰って休んでいる時
リンコのおっぱいを触ってみるトモ

気持ちが通い合い三人の幸せな生活が続く


ある日スーパーで
トモとリンコが買い物をしている時
カイと母親(小池栄子)に会う

カイの母はトモにリンコの悪口を言う
トモは買うために持っていた台所用洗剤を
カイの母にむかって浴びせてしまう

警察沙汰になり、リンコの謝罪で何とか収まる

そして嫌なことがあるたび編み物をしてストレス解消していることを
リンコから聞く

その奇妙な多くの作品を見て
トモが何を作っているのか聞いてくる

それはリンコが手術して取ってしまった
男の象徴を表していると
人間の煩悩の数 百八つ作ったら燃やして
そしたら戸籍も女に変えるつもりでいると話す

トモも編み方を教えてもらって協力することに・・・

リンコはマキオにトモを
養子に迎えたいと打ち明ける


トモが登校すると
黒板にはトモの悪口が書かれていて
教室を飛び出してしまう

その日遅く帰ったトモを叱るリンコ
トモは「ママでもないくせに」という言葉を
口にして押し入れにこもってしまう

リンコが交通事故に遭う
(トモの言葉にショックを受けてだったかなあ)

リンコは保険証から男性とみなされ
男ばかりの病室に入れられていた
周りはカーテンで閉め切って・・・
マキオが交渉するも認められず

無事退院

マキオも編み物を手伝うことになる

カイはトモとの付き合いを母親に反対されたのに
また一緒に遊びだし
リンコも含めて三人でゲームをしたり
外でお茶を飲んだりしていた

それを偶然見てしまったカイの母親は
トモが良くない環境で育てられていると
児童相談所に通報
相談所の職員が自宅にやってきて
家の中や暴力を受けていないか調べに来る

片付いた家の中と
リンコとトモが信頼し合っている姿を見て
職員は納得して帰っていく

そのころカイは
好きな男の子に書いたラブレターを
母親に見つかり破かれていた
そのショックから睡眠薬を多量に飲み
自殺未遂を図っていた

助かったカイを見舞うトモ


とうとう編み物が百八つ完成し
海岸でお焚き上げをする


しかし無情にも
その後母親のヒロミがトモを迎えに来る

引き取りたいことを話すリンコたちだが
せせら笑うヒロミ

トモはどうしてすぐに迎えに来なかったのか
どうして家のことをやってくれなかったのかと
母親を責める

リンコはヒロミに
トモはコンビニのおにぎりが食べられないのだと
教える

それでも
トモは明日になったら母の元へ帰るという

リンコは寂しさで眠れず
編み物を始める

翌日
送ってくれるというのを断り
一人でタクシーで帰るトモ

家に帰ると
中はきれいに片づけられていた

別れ際
リンコが渡してくれた包みを開けると
中には毛糸で作られたおっぱいがあった
終わり


母親のヒロミがリンコたちのもとを去った後
老人ホームにいる母のサユリのところへ行くんだ
母は眠っているがじっと見つめる

そこで母やトモの元を去ってしまうのかと
思ってしまった

リンコたちと一緒の方が
トモは幸せなんじゃないかと思ったので

ダメ親でも親は親なのかなあ

トランスジェンダーということばは
初めて知った

性同一性障害と違うのかな?

ん?ホームページにはトランスジェンダーの方
書かれていたけど
調べたら身体の性と心の性が一致しないが
外科的手術は望まない人
と書かれている
リンコさん手術しちゃっているから
違うんじゃないの?

よくわかりません

テレビにこういう方々が出るようになって
知られるようになったけど
昔もいただろうに苦労したのでは・・・

追記

NHKで放送した「ハートネットTV」の
「LGBTを当たり前に」を観ました
渋谷区では性的少数者の人権を尊重する社会」
の形成を推進しているとのこと

そしてこの映画とコラボして
学校の先生や教育現場で見てもらい
頭ではわかっていたけど
実際は見えていなかったと感じてもらえる
ようにするとのこと












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