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発達障がいのあるなしの違いが、あまりわからないのですが……3

2009-06-25 10:06:10 | 発達障害児に教える基本
前回の続きです。『決定権を誤解する子 理由をいえない子』から引用させていただいています。

「理由が言えない、わからない」子どもによく見られる姿は次のようなものだそうです。

会話でイライラしやすくけんかが多い。相手は理由をつけて提案しても、一方的に指示された命令されたと思いこむ。

会話が進んで、理由を聞かれるのがいやで、すぐに「はい」「わからない」と言う。

理由を考えて表現できない。

相手の考えの背景にある理由の存在や内容が理解できない。


発達障がいがあっても知能が高くて、周囲の子と同じようにできることも多いと、
上のような子どもの姿は、

親のしつけが悪い子
つっぱっている子
わがままな性格の子

とだけ見られがちです。
そうした誤解に追い詰められて、実際、非行とされるような行動に走るように
なる子もいると思います。

理由を理解することが困難な子には段階を踏んで、理由をもとに行動する大切さを学ばせていくことが大事です。

理由をいえない段階

理由表現のできない子には、理由をつけず、具体的にやるべきことだけ話すよう心がけます。

理由が相手への説明になっていない段階

理由をつけずに提案、行動したときには「どうして?」とたずね、「~だから、しよう」と話すように教えていきます。
「言動の際には理由が必要なのだ」と気づきはじめます。

理由の内容が一般的に考えて了解できる段階

「おいしいから」「たのしいから」が理由の子。
「他にもある?」と別の理由を考えるようにうながします」

理由の内容が、一般的な知識や道徳になる段階

知識として学んだことが、言動の際の理由となります。
一般的な知識や常識を盾に、周りの人を非難したり、違う考えを受け入れなかったりする場合は要注意。
「~した方がいいけれど当てはまらないときがある」「正しいことより、相手の気持ちを優先させた方がいい」など、一般的な理由だけではものごとを決められないことを、さまざまな経験の中で学んでいく必要があります。

理由に他者が入る段階

「みんないいと言ってる」「お友だちもほしいと話してた」と
自分だけの理由でなく、他の人の意見をそえ、理由を強調します。多数派の考え、権威ある人や本などを論拠にしたりします。
こういう子には「自分の考えを言いなさい」とたしなめる必要があります。

理由を自分流に表現する段階

自分の体験や知識を入れ、自身の体験や知識を入れ、自分なりに考えた表現ととなります。
理由を聞いてみると、ときに非常に極端で、奇妙な考え方をしていることに気づくことがあります。議論しながら、さまざな考え方に触れさせ、周囲に受けいれられないことに気づくことが必要です。

長くなったので次回に続きます。



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2 コメント

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参考になります。 (hana)
2009-06-25 13:26:16
以前、家庭教師先の中三女子の件でコメントさせていただきました。違う名前だったかもしれません。。。

ぶじに親御さんに話をすることができました。親御さんも怪しいとは思っていたものの、どんなサポートが必要なのかにはあまり興味がないようでした(苦笑)

最近、勉強をすっぽかされて本人からは連絡なし。ということが何回かあり、
相変わらず本人の資質の問題なのか、親のしつけの問題なのか、悩む部分が多い相手ではあるのですが、
今日のエントリーを読ませていただいて、やはり放っておいてはいけないと思い直しました。
いつも示唆に富むエントリーに感謝しています。
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基本 (mayu)
2009-07-04 03:56:47
夏休みに入る。夏休みの動静表記入用紙が配布された。さて、今年の夏はどうするかだ。
教員の夏は生徒が学校に来ない。
だから、やることがない。つまり、すべて休みにしてもなにも支障はない。実際それに近いことをしている教員は山ほどいる。
それを言うと、夏の勉強合宿や補習、研修やクラブ活動で埋まってしまう高校の先生や、中学校の先生方には本当に申し訳ない。
しかし、その先生方はきっと他人との勤務日数の比較など頭にない。
どうすればクラブを強くできるか、生徒たちの進路を実現させられるのか、と頭を痛め、さらにその手応えに感動を覚えておられるからだ。
一生けん命にやっている教師は当然のことをしているまでと何も言わないから、声が文部科学省までウルサク届かないのかも知れないが、極めて不公平感がある過ぎる!!!
私が言いたいのは、教員は夏休みに○○研修と称して自由に休みを取るならとってもよい、だが文部科学省よ、
その○○研修については給与を認めるな。
そしてもう一つ!

特別支援学校教員の給与を小、中と同じにせよだ。
特別支援学校教員は休みが多すぎる。まあ、私の友達の学校で言うならば、3週間ほど○○研修でとり、あとの残り少しを夏季特別休暇でとる。
特別支援学校教員は給与の増額どころか、一か月分の給与を返還せよと言いたい。
しかし、特別支援学校でも一生懸命に仕事に追われて頑張っておられる先生はいる。尊敬に値する。しかし少数である。
学校によって勤務状態、困難度が違うので一概に言えないが、文部科学省よ、給与を勤務評価で差別化するのも良いが、実際しんどいところは本当に給与を3倍与えても良いくらいのところがあるぞ!軽いところは本当に片手間で教師をやっているぞ。ここを見てほしい。
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