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大掃除をしてしまわなくてはならないのに、マイペースに掃除しています♪今休憩中です。![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_fine.gif)
先日、3歳2ヶ月になる男の子☆くんが1歳半の弟くんといっしょに
広島から来てくれました。
お父さん、お母さんといっしょです。
遠い中、ありがとうございます。
☆くんは言葉の遅れや運動面の育ちの遅れとともに
広汎性発達障害の特徴を持った男の子です。
家族以外の人はとても怖がって
人見知りが激しい時期の赤ちゃんのように
いつもお父さんの胸に逃げ込んでます。
人と目を合わせたり
ちょっとしたやり取りをするのも怖い様子です。
新しくすることは何でも怖いらしく
強い拒絶があります。
言葉や行動は1歳半年下の弟くんと同じくらい
というお話でした。
確かに遊んでいる様子や、
会話を聞いていると1歳半の弟くんが
好奇心いっぱいに私やお母さんと会話しようとするのに対し、
一方通行の言葉が主の☆くんは、同じくらいかさらに幼く見えました。
☆くんはふみきりと洗車場が大好きなのだそうです。
それで、私が「工作しようね」とラップのしんに青のビニールひもを結んで
洗車場を作ってあげると、
新しいことが怖いらしくお父さんの胸に逃げ込みました。
そして弟くんが、できたおもちゃで遊んでいる間も無視しています。
けれど、しばらくすると遊びだしました。
私が、ビニールひもを裂いてみせて「こうしたら水みたいになるよ」と教えると
顔をこわばらせてそっぽを向きました。
ところが、数分すると☆くんは大好きなお父さんのひざの上で
自分から青いひもを裂く作業をしているのです。
私はふと
「この子は、周りから見えている以上に
自分で表現している以上に能力がある子なのかもしれないな」と思いました。
☆くんは写真にある公文の電車のおもちゃで遊びはじめました。
どんどんつないで、ご満悦の☆くんに、
十分遊ばせてから、「1つ電車をちょうだいね」と言って電車をはずすと
☆くんは軽くパニック状態になり
お父さんのもとに逃げ込みました。
私はもうひとつ電車をもらって、同じ色同士重ねてみせました。
すると☆くんは、激しく動揺して、
近くにあったショッピングカートのおもちゃの中に、電車を投げ入れ
始めました。
おもちゃの乱暴の扱いから、☆くんの恐怖心が伝わってきました。
が、しばらく一心不乱におもちゃをぐちゃぐちゃにしていた☆くんが、
私がしたのと同じように同じ色同士の電車を重ね始めたのです。
この時も私は、こだわりに邪魔されて見えにくいものの、
☆くんには、さまざまな知的な課題に取り組みたいという
欲求があることを感じました。
そして、拒絶しながらも、しっかり私とコミュニケーションを取っている
ところに☆くんの潜在的な力や可能性を感じました。
その後、私はブロックで簡単な「車」の見本を作ってみせました。
それに動揺した☆くんはまたしても
おもちゃをばらばらにし、パニックに近い状態になりました。
つながっているブロックは全てばらばらにしなくては気がすみません。
そしてこの時も、少しすると☆くんは、
私が作ったとおりに「車」を再現してみせました。
簡単なようで、真ん中の部分に小さなブロックを重ねるには
しっかりした空間認知力が必要です。
この日、☆くんは、私が☆くんに向けて課題をしるしたことは
全部きちんとやりとげました。
1歳、2歳の子では難しいことです。
外から見える以上の知的な力と、周囲の期待に応えよう、自分を伸ばそうとする
潜在的な力があることがわかりました。
しかし☆くん、新しいことをするときは必ず拒絶や無関心があるので、
周囲の人には☆くんがあんなこともこんなこともできそうだ…と
想像もつかないのです。
能力より下のことばかりして
毎日を過しがちなのです。
☆くんのような環境にいる広汎性発達障害の子はけっこういるようです。
こだわりやパニックのために
その後ろに隠れている本来の潜在能力が見えにくくなっているのです。
それを引き出すために、目で見て理解できるその子にできそうな課題を
たくさん与えてあげて欲しいと感じています。
いったんは嫌がって暴れても
叱らずに様子をみていると
時間がたってから、それをやり遂げる子はとても多いのです。
![](http://education.blogmura.com/edu_handicapped/img/edu_handicapped88_31.gif)
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先日、3歳2ヶ月になる男の子☆くんが1歳半の弟くんといっしょに
広島から来てくれました。
お父さん、お母さんといっしょです。
遠い中、ありがとうございます。
☆くんは言葉の遅れや運動面の育ちの遅れとともに
広汎性発達障害の特徴を持った男の子です。
家族以外の人はとても怖がって
人見知りが激しい時期の赤ちゃんのように
いつもお父さんの胸に逃げ込んでます。
人と目を合わせたり
ちょっとしたやり取りをするのも怖い様子です。
新しくすることは何でも怖いらしく
強い拒絶があります。
言葉や行動は1歳半年下の弟くんと同じくらい
というお話でした。
確かに遊んでいる様子や、
会話を聞いていると1歳半の弟くんが
好奇心いっぱいに私やお母さんと会話しようとするのに対し、
一方通行の言葉が主の☆くんは、同じくらいかさらに幼く見えました。
☆くんはふみきりと洗車場が大好きなのだそうです。
それで、私が「工作しようね」とラップのしんに青のビニールひもを結んで
洗車場を作ってあげると、
新しいことが怖いらしくお父さんの胸に逃げ込みました。
そして弟くんが、できたおもちゃで遊んでいる間も無視しています。
けれど、しばらくすると遊びだしました。
私が、ビニールひもを裂いてみせて「こうしたら水みたいになるよ」と教えると
顔をこわばらせてそっぽを向きました。
ところが、数分すると☆くんは大好きなお父さんのひざの上で
自分から青いひもを裂く作業をしているのです。
私はふと
「この子は、周りから見えている以上に
自分で表現している以上に能力がある子なのかもしれないな」と思いました。
☆くんは写真にある公文の電車のおもちゃで遊びはじめました。
どんどんつないで、ご満悦の☆くんに、
十分遊ばせてから、「1つ電車をちょうだいね」と言って電車をはずすと
☆くんは軽くパニック状態になり
お父さんのもとに逃げ込みました。
私はもうひとつ電車をもらって、同じ色同士重ねてみせました。
すると☆くんは、激しく動揺して、
近くにあったショッピングカートのおもちゃの中に、電車を投げ入れ
始めました。
おもちゃの乱暴の扱いから、☆くんの恐怖心が伝わってきました。
が、しばらく一心不乱におもちゃをぐちゃぐちゃにしていた☆くんが、
私がしたのと同じように同じ色同士の電車を重ね始めたのです。
この時も私は、こだわりに邪魔されて見えにくいものの、
☆くんには、さまざまな知的な課題に取り組みたいという
欲求があることを感じました。
そして、拒絶しながらも、しっかり私とコミュニケーションを取っている
ところに☆くんの潜在的な力や可能性を感じました。
その後、私はブロックで簡単な「車」の見本を作ってみせました。
それに動揺した☆くんはまたしても
おもちゃをばらばらにし、パニックに近い状態になりました。
つながっているブロックは全てばらばらにしなくては気がすみません。
そしてこの時も、少しすると☆くんは、
私が作ったとおりに「車」を再現してみせました。
簡単なようで、真ん中の部分に小さなブロックを重ねるには
しっかりした空間認知力が必要です。
この日、☆くんは、私が☆くんに向けて課題をしるしたことは
全部きちんとやりとげました。
1歳、2歳の子では難しいことです。
外から見える以上の知的な力と、周囲の期待に応えよう、自分を伸ばそうとする
潜在的な力があることがわかりました。
しかし☆くん、新しいことをするときは必ず拒絶や無関心があるので、
周囲の人には☆くんがあんなこともこんなこともできそうだ…と
想像もつかないのです。
能力より下のことばかりして
毎日を過しがちなのです。
☆くんのような環境にいる広汎性発達障害の子はけっこういるようです。
こだわりやパニックのために
その後ろに隠れている本来の潜在能力が見えにくくなっているのです。
それを引き出すために、目で見て理解できるその子にできそうな課題を
たくさん与えてあげて欲しいと感じています。
いったんは嫌がって暴れても
叱らずに様子をみていると
時間がたってから、それをやり遂げる子はとても多いのです。
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疑問に思ったのですが、自閉症やアスペルガーは察することや言葉の意味を理解することが出来ないと言いますが、彼らは理解したいという思いはあるのでしょうか?。
いつも一緒にいる私たちが、3年かかってようやく見えてきたこともなおみ先生は会ったばかりなのに一瞬にして見抜いておられたり、親さえ気づいていなかったことを指摘していただいたりしてとても勉強になりました。
これまで息子への評価がとても低かったのですが、これからはもっとプラス面をしっかり見て伸ばしていかないといけないなと痛感しました。(どうしてこんなに評価が低かったのかと考えてみたのですが、発達検査のDQがとても低かったことや、療育センターの医師に「知的な遅れも気をつけて見ていかないと」とか、こだわりはあまりないと話したときに「認知のレベルが低いのでこだわりようがない。こだわり以前の問題」とか言われ、この子はよっぽど遅れているんだと思っていました)
また集団に入れるまでに、ちょっとしたストレスを与えてそれを乗り越える訓練をするといいというお話は、全く考えもつかなかったことで目からうろこでしたが、本当におっしゃる通りだと思います。本人が集団の中での困り感を少しでも減らせるように、親の方も色々な場面を設定していかないといけないなと感じました。
先生ありがとうございました。またお会いできるのを楽しみに、こちらのブログを参考にさせていただきますね。
では、ADD?先生、よいお年を。来年の御活躍も愉しみにしております。