ADD?先生の発達障害児 教育応援サイト

ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

自閉症スペクトルの子のための療育としてのブロック遊び

2009-08-01 08:57:28 | 番外
ブロック遊びは自閉症スペクトル障害(広汎性発達障害)の子が
熱中しやすい遊びです。

そうしたブロック遊びを
療育のための教具として、子どもの抱える困難を軽減するために
利用する方法を紹介します。

ブロックを出すと、子どもは自分の好きな飛行機や乗り物などに固執してそればかり作るかもしれませんし、ただただブロックを積むだけの遊びに終始するかもしれません。
そんなときに
大人が子どもが飛行機を作るなら飛行場を、
車を作るならガソリンスタンドを作ってあげると、
子どもの興味に変化が訪れます。

先日、自閉症スペクトル障害の疑いがある男の子を育てている親御さんが、
「子どもがいつも目にしているはずのポストを知らなくてびっくりした~」というお話をされていました。
発達障がいのある子は自分のこだわるものだけ見て、
それ以外に関心をはらわずに暮らしていることがよくあります。
定型発達の子なら自然と興味を持ち、
常識として身につけていくことを、
発達障がいの子は自分の興味のあることは大人の専門家レベルに知っている、それ以外は2歳児のレベルのまま……ということがよくあります。

ですから、発達障がいの子とブロック遊びをするときは、
外でその子が見たもの、体験したものを
再現して作るようにしています。
できるだけ細部…
たとえば、バスの券が出てくるところ、切符の販売機の大人用ボタン、子供用ボタンなどにこだわって作っています。

そうすることで、
観察力
より広い興味
目の前にないものを映像として思い描く能力
記憶力
ものの機能や意味への理解

が育ってくるからです。
写真はガソリンスタンドです。
上からガソリンを入れるホースがおりてきたり、
レシートが出てきたりするところに注目して作りました。
子どもに作らせようと思いすぎず
子どもにアドバイスを求めつつ
作ってあげることも学習になります。


web拍手を送る

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
レッスンありがとうございました (ぼくてんのママ)
2009-08-01 22:22:59
大変参考になりましたし、希望がもてました。貴重なアドバイスをありがとうございました。レッスンを受けることが出来てとてもよかったです。また是非機会がありましたら宜しくお願いします。
現象として、自分の子供はフリーズすることが多く、フリーズすると自分で軌道修正することが難しい、興味があることが目の前に出ると他の指示が耳に入らない、想像することが苦手で極端に不器用、指示が複数入らないなどということは分かっていましたが、色々なことがごっちゃになって、いろいろ困難がある子供に何をどうできるようにしたらいいのか、全くわかっていませんでした。これからは意識的に声がけをして、注意を促し、家で一緒におしゃべりして思い出しながら工作したりして興味がわくようにして観察力を育てたいと思います。
ちなみにほんの少し前に「いってらっしゃい」と「いってきます」の組み合わせの挨拶を知らなかった、という事に気づいてしまいました。「ばいばい」で代用していたので困らなかったのでしょうね。
また、就学にあたり、きちんとした聞く耳をもってもらえすように話を進められるように発達障害に関してもっと勉強したいとも思いました。(中々道は険しく、中途半端にはまると大変かもしれませんが。。)
これからもブログを楽しみにしています。謝謝
返信する