グレーソーンの子、アスペルガー症候群の外から問題が見えにくい子は、
お友だちと過す時間が長く、周囲にハンディーを説明しても理解してもらえないため、自閉の部分が強い子以上に
トラブルが多い場合があるようです。
きょうだいげんかや親子の言い争いも
問題点が見えにくいため改善しずらく、エスカレートしがちです。
こうした子たちが、何かトラブルを起した時の周囲の叱り方、
注意の仕方、処置の仕方を見ていて
とても問題を感じるときがあります。
たいていの親も先生も周囲の大人たちも
ごく一般的な認知能力のある子に対する叱り方と
同じ方法で、そうした子たちを叱っています。
グレーゾーンの子も問題の見えにくいアスペッ子も
会話の面でも、喜怒哀楽の面でも、
叱ればわかる、説明すればわかるように見えるからです。
もちろん全然わからないわけではないのですが、
肝心の伝わっているはずの部分が欠落したまま、
叱った側が、話の流れとして、プラスアルファ程度の気持ちで付け加えている言葉が、
その子にとっての行動の指針となっている場合があるなぁ…
と危惧しています。
最近、こんな出来事がありました。
教室に遊びに来ていた小学生の兄妹が、きょうだいげんかをはじめました。
きょうだいげんかといっても、妹さんはドールハウスで一人遊びに興じていて、
グレーゾーンのお兄ちゃんの方が、しつこく妹さんにちょっかいを出す構図です。
くすぐったり、遊んでいるお人形を取り上げたり、
殴るまねごとをしたり、はがいじめにしたりして
妹にかまってもらおうとするのです。
はじめはふたりともふざけているように見えるのですが、
妹さんが泣いたり、「やめて~!」を連発し始めると、
お兄ちゃんの方はだんだん力加減がわからなくなって、
妹さんの腕をひねりあげたり、妹さんの顔に物を投げつけたりするなど
エスカレートしていきました。
途中で私が制止するように大きな声で注意すると、
「だって○(妹)は、痛くなくても泣くんだよ。」と言います。
「相手の嫌がることはしてはいけません。やめて~って言ってるでしょう?」
と叱ると、
「はいはい、ごめん。」と妹さんに言い捨てて、「本人が許したんだからもういいでしょ。」と私に告げて、妹さんの顔面をなぐるまねを
再び始めます。
強く叱ると、「○はけがしてないよ。どこをけがしたのか、言ってみろよ」
と私に言い返してきます。
どうも本人の中では、
相手が許したならもう自分は悪くない、
相手が怪我さえしなかったら暴力をふるってもいい、
ちょっとしたことで痛がる人には、嫌がることを続けてもいい、
など誤った考え方があるようです。
お兄ちゃん側は、わざとそうした言い訳をして、言い逃れをしている
のでもなさそうです。
お兄ちゃんが はがいじめにしたために、妹さんが後ろにひっくり返って、
背後に置いてあった紙箱の角で背中を打ち付けてしまいました。
お兄ちゃんは
痛がって泣き叫ぶ妹さんに対して、「大丈夫?」と気遣う様子はなく、
紙箱に書いてある文字を読んで「○○だって~」と、そちらに気を取られて
面白がっていました。
そうした言動から、
広汎性発達障害の子の認知の問題を強く感じるのです。
本当にわかっていない、本当に誤って認知している…
可能性が高いのです。
私が注意すればするほどお兄ちゃんは興奮して、
しまいには妹さんの顔に固いおもちゃを投げつけました。
お迎えにいらしたきょうだいのお父さんに事情を説明すると、
きちんと叱ってくださったのですが、
とにかく反省の色がみえないので、
お父さんの注意点は、
反省しているかどうか、相手に伝わるように謝れているかどうか、
にスポットライトが当たっていました。
ていねいに相手に謝って、相手が許してくれたら、それでおしまい
という叱られるときにありがちなパターンは、
☆くんの考え方に誤った認識を与えてしまっている感じがしました。
☆くんは、肝心の自分が何が悪かったのかをきちんと理解できていないのです。
トラブルを起した時、どのように対処したらよいのでしょう?
☆くんにどのように説明したらいいのでしょう?
長くなったので次回に続きます。
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お友だちと過す時間が長く、周囲にハンディーを説明しても理解してもらえないため、自閉の部分が強い子以上に
トラブルが多い場合があるようです。
きょうだいげんかや親子の言い争いも
問題点が見えにくいため改善しずらく、エスカレートしがちです。
こうした子たちが、何かトラブルを起した時の周囲の叱り方、
注意の仕方、処置の仕方を見ていて
とても問題を感じるときがあります。
たいていの親も先生も周囲の大人たちも
ごく一般的な認知能力のある子に対する叱り方と
同じ方法で、そうした子たちを叱っています。
グレーゾーンの子も問題の見えにくいアスペッ子も
会話の面でも、喜怒哀楽の面でも、
叱ればわかる、説明すればわかるように見えるからです。
もちろん全然わからないわけではないのですが、
肝心の伝わっているはずの部分が欠落したまま、
叱った側が、話の流れとして、プラスアルファ程度の気持ちで付け加えている言葉が、
その子にとっての行動の指針となっている場合があるなぁ…
と危惧しています。
最近、こんな出来事がありました。
教室に遊びに来ていた小学生の兄妹が、きょうだいげんかをはじめました。
きょうだいげんかといっても、妹さんはドールハウスで一人遊びに興じていて、
グレーゾーンのお兄ちゃんの方が、しつこく妹さんにちょっかいを出す構図です。
くすぐったり、遊んでいるお人形を取り上げたり、
殴るまねごとをしたり、はがいじめにしたりして
妹にかまってもらおうとするのです。
はじめはふたりともふざけているように見えるのですが、
妹さんが泣いたり、「やめて~!」を連発し始めると、
お兄ちゃんの方はだんだん力加減がわからなくなって、
妹さんの腕をひねりあげたり、妹さんの顔に物を投げつけたりするなど
エスカレートしていきました。
途中で私が制止するように大きな声で注意すると、
「だって○(妹)は、痛くなくても泣くんだよ。」と言います。
「相手の嫌がることはしてはいけません。やめて~って言ってるでしょう?」
と叱ると、
「はいはい、ごめん。」と妹さんに言い捨てて、「本人が許したんだからもういいでしょ。」と私に告げて、妹さんの顔面をなぐるまねを
再び始めます。
強く叱ると、「○はけがしてないよ。どこをけがしたのか、言ってみろよ」
と私に言い返してきます。
どうも本人の中では、
相手が許したならもう自分は悪くない、
相手が怪我さえしなかったら暴力をふるってもいい、
ちょっとしたことで痛がる人には、嫌がることを続けてもいい、
など誤った考え方があるようです。
お兄ちゃん側は、わざとそうした言い訳をして、言い逃れをしている
のでもなさそうです。
お兄ちゃんが はがいじめにしたために、妹さんが後ろにひっくり返って、
背後に置いてあった紙箱の角で背中を打ち付けてしまいました。
お兄ちゃんは
痛がって泣き叫ぶ妹さんに対して、「大丈夫?」と気遣う様子はなく、
紙箱に書いてある文字を読んで「○○だって~」と、そちらに気を取られて
面白がっていました。
そうした言動から、
広汎性発達障害の子の認知の問題を強く感じるのです。
本当にわかっていない、本当に誤って認知している…
可能性が高いのです。
私が注意すればするほどお兄ちゃんは興奮して、
しまいには妹さんの顔に固いおもちゃを投げつけました。
お迎えにいらしたきょうだいのお父さんに事情を説明すると、
きちんと叱ってくださったのですが、
とにかく反省の色がみえないので、
お父さんの注意点は、
反省しているかどうか、相手に伝わるように謝れているかどうか、
にスポットライトが当たっていました。
ていねいに相手に謝って、相手が許してくれたら、それでおしまい
という叱られるときにありがちなパターンは、
☆くんの考え方に誤った認識を与えてしまっている感じがしました。
☆くんは、肝心の自分が何が悪かったのかをきちんと理解できていないのです。
トラブルを起した時、どのように対処したらよいのでしょう?
☆くんにどのように説明したらいいのでしょう?
長くなったので次回に続きます。
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