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ADD?傾向のある塾教師がADHDやアスペルガー症候群の子にどうかかわり教えたらいいのか模索していくブログです。

公教育の一斉学習は発達障害のある子に合わせるべきなの? 4

2009-02-20 13:10:25 | 教育論
前回の3歳3ヶ月の☆くんが
ダイヤモンドゲームの駒を出してバラバラにした後で、
そのまんま放り出してままごとで遊び始めました。
私が「バラバラにしたのなら、片付けようね。」と言うと知らん振り。

かごを差し出して、
「さあ、片付けて。ここに入れてちょうだい」と言うと
しばらく困惑してたちすくんでいましたが
持っていたきゅうりのおもちゃをかごに突っ込みました。

そこで、私が、かごの中にダイヤモンドゲームの駒を拾ってみせて
からかごを差し出すと、
駒をかごに拾いはじめました。
最後までていねいに作業ができました。

☆くんが「片付けてちょうだい」と言われたのに
無視していたのは、
よく意味がわからなかったからのようなのです。

こうした出来事は
広汎性発達障害のかなり年齢の高い子にも
よくあって、言葉だけで指示されると
周囲の状況が読めず、何をしてよいのかわからなくて
ぼ~っとしてしまう。

それが成績は良い子だったりするので、
反抗している、話を聞いていないなどと誤解される。

頭は良いのに、何をして良いか分からない場合が多くて
学習についていけなくなる。

状況が読めないことを繰り返した結果、
パニックを起こしたり、授業妨害する、授業を抜け出すようになる。

など さまざまな問題につながっています。

こうした問題は
もし教師である先生が、子どもが何がわかっていなくて、
どうすれば分かりやすく伝わるかを
把握していれば、
悪化することは少ないはずです。
軽度発達障害の知識を持っていれば
問題自体起こらないことが多いのです。
海外の著書で自閉傾向の子らを集めた教室は
静かで落ち着いているという話を読んだことがあります。

また公教育の場に手順やスケジュールを
イラストで描いたものを
たくさん使用することになれば、
発達障害のある知能の高い子たちが、
2次的な理由で学習についていけなくなることは減ると思います。

そうした特別支援教育のあり方が整っている国では
2次障害はほとんど皆無なのだそうです。

3歳3ヶ月の☆くんの穏やかな性質から見て
小学校で定型発達の子といっしょに
たいした問題もなく過ごせる気もしました。
しかし、もし適切な支援なしで過ごしていれば、
おそらく☆くんの持って生まれた高い能力は伸ばせずに終わってしまう
気もしました。



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