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知的障がいの子が喜んでいた学び方 2

2009-06-10 09:48:32 | 教育論
ちょっと間があいてしまったのであうが、前々回の続きです。

小学1年生の☆ちゃんは、学習全般に強い拒絶があったものの、
楽しそうにしていた活動のなかに、いくつも成長のきざしが感じられました。

☆ちゃんが大きな赤や青の子ども椅子を並べて遊んでいたので、
小さな赤や青や黄色のお人形の椅子をたくさん
用意して、色ごとに並べる仕事にさそうと、
喜んで取り組んでいました。

色で分類する

という作業は、認知の能力を高めるために大切です。
直接、学校の勉強と関係ないようでも
こうした遊びをしっかりさせていくことで、脳の機能がアップするだろう
と思われました。

「(学校の)お勉強はさせなくていいでしょうか?」と☆ちゃんのお母さんから
質問をいただきました。
私は、全くさせないのではなくて、☆ちゃんのできることを
中心に、今習っていることと関わらせてはどうかな?
と思いました。

できることととは、

☆大人が書いた字をまねして写す
☆ゆっくり読む
☆分類する

などです。
学校ごっこや郵便ごっこをするときに、教科書の文章の一部や習っている漢字などを利用して、苦痛のない形で、すこしずつ知識や技術を身につけさせて
あげるとよいのではないでしょうか?

ポイントはとにかく本人に成功させることだと思います。
学ばせることをあせらず、ごっこを楽しめるようになるのを優先します。

簡単なこともたくさん褒めて、
本人がやりたいと思う気持ちよりも
学習量の方がすこし少なくなるように調整するといいですね。

プリントをさせるときは☆小学生のための無料ドリルのような
能力を調整できるものを印刷して使うといいかもしれません。



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1 コメント

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再びありがとうございます (がんも)
2009-06-11 06:17:53
記事で読ませて頂くとさらに客観的に見られて参考になります。

前回のレッスンで娘の勉強への抵抗感を取り除いてあげることが目先の出来不出来より大切ではないかと痛感し、今は学校の宿題だけをやっています。手助けをしたり娘の好きなキャラクターの入れ物を使ったりしてテンポよく終わらせ、できるだけ褒めるようにきをつけています。とりかかりのぐずぐずはさすがに一朝一夕には直りませんが、やり終えた後に「いやなことさせられた被害者のような顔」でなく「一仕事終えた爽やかな笑顔」が見られるようになって私の方もうれしくなります。

また、郵便ごっこで字を書くブームを再認識させて頂いたのもとてもよかったです。書く文字をこちらが決めず・書き直させずに見ていると、一人で黙々と字を書いていたりします。なぞり書き→見写し書きに移行中のようです。今まで意味のないひらがなの羅列が気になっていちいち「どういう意味?」と聞いたりしていましたが、今日ふと見ると羅列の中に「ことばずかん」と本の背表紙の言葉が入っていたり、家族の名前があったりしてうれしかったです。学校の連絡帳も2日前から先生が薄く書いたのをなぞり書きから、先生が書いたのを横に置いて見写し書きに変わりました。

同じ娘の行動が先生のアドバイスで前日とは違った意味を持って見えるとは本当に不思議です。これから娘の遊びを広げつつ、学びにもつなげていけるか、試行錯誤していきたいです。

ありがとうございました。
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