発達障害のある2年生の☆くんのレッスンで、
人工雪作りとアルカリ性酸性を調べる化学実験を行ったところ
全身から喜びがあふれるような様子で
熱中していました。
定型発達の子たちは、小学生になると
たちまち幼児のころにあった強い好奇心や実験への没頭するような態度を失くしていく子が多いのですが、発達障害のある子たちはいくつになっても
全身全霊かけてそうした作業に夢中になる子が多いです。
これは決して私が発達障害の子をひいき目に見ているからでは
ないのです。
視覚優位なところや社会性の発達の遅れとも関係あるのかな?
とも感じています。
子どもっぽい…と表現できるような様子で
目の前の不思議に心を奪われているのです。
一方、発達障害のある子は、
「コツコツできない 繰り返す作業ができない 忘れる」
が極端な子がよくいます。
この☆くんも、図形問題を考える力は高学年レベル
文章題を考える力は中学年レベル
なのにもかかわらず、
まだ一ケタの足し算、引き算があやしいのです。
木の棒を使って楽しみながら計算をすると
何とかやっていたのですが、
途中からはお母さんのひざにつっぷして「やらない~にがて~」と言い張ります。
お母さんの話では、
コツコツ繰り返さなければならない作業はとにかくやりたがらない。
けんかをして手をだしたあとで、そのことをたずねても「忘れた~」と言うばかりで、本当に覚えていないようにも見える。
日ごろから、言葉が出てこなかったり、記憶が飛びやすかったりする。
ということでした。
☆くんは広汎性発達障害の診断名がついていますが、
サリーとアンの課題は解けますし、
人間関係もさほど不自由はありません。
外からは、発達障害を逃げ口上に使っている
甘やかされている子
として映りがちなグレーの子です。
「コツコツできない 繰り返す作業ができない 忘れる」という発達障害からくるハンディーは、
他の明らかに発達障害をイメージさせるハンディーよりも
理解してもらいにくい部分だと思います。
「忘れた」も責任のがれの口実…としか映っていないでしょう。
でも本人にすれば、
やはり本当に困っていることでもあるはずです。
やろうにも自分の力ではどうしようもないのです。
だからといって、発達障害の子に繰り返す作業をしなくていい…としてしまうと
基礎が身に付きません。
「忘れた」をいつも認めていると、それを
適当な言い訳に使うようにもなるでしょう。
ですから、ハンディーとは見えないようなこうしたハンディーについても
学校や家庭で
きちんとていねいな対処法を考えていく必要があると感じています。
2次障害のもととなるような
「わがまま」と決め付けて追い立てる方法ではなくて、
子どものハンディーに寄り添って、努力してみようと決意させる支援の仕方でです。
![](http://education.blogmura.com/edu_handicapped/img/edu_handicapped88_31.gif)
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人工雪作りとアルカリ性酸性を調べる化学実験を行ったところ
全身から喜びがあふれるような様子で
熱中していました。
定型発達の子たちは、小学生になると
たちまち幼児のころにあった強い好奇心や実験への没頭するような態度を失くしていく子が多いのですが、発達障害のある子たちはいくつになっても
全身全霊かけてそうした作業に夢中になる子が多いです。
これは決して私が発達障害の子をひいき目に見ているからでは
ないのです。
視覚優位なところや社会性の発達の遅れとも関係あるのかな?
とも感じています。
子どもっぽい…と表現できるような様子で
目の前の不思議に心を奪われているのです。
一方、発達障害のある子は、
「コツコツできない 繰り返す作業ができない 忘れる」
が極端な子がよくいます。
この☆くんも、図形問題を考える力は高学年レベル
文章題を考える力は中学年レベル
なのにもかかわらず、
まだ一ケタの足し算、引き算があやしいのです。
木の棒を使って楽しみながら計算をすると
何とかやっていたのですが、
途中からはお母さんのひざにつっぷして「やらない~にがて~」と言い張ります。
お母さんの話では、
コツコツ繰り返さなければならない作業はとにかくやりたがらない。
けんかをして手をだしたあとで、そのことをたずねても「忘れた~」と言うばかりで、本当に覚えていないようにも見える。
日ごろから、言葉が出てこなかったり、記憶が飛びやすかったりする。
ということでした。
☆くんは広汎性発達障害の診断名がついていますが、
サリーとアンの課題は解けますし、
人間関係もさほど不自由はありません。
外からは、発達障害を逃げ口上に使っている
甘やかされている子
として映りがちなグレーの子です。
「コツコツできない 繰り返す作業ができない 忘れる」という発達障害からくるハンディーは、
他の明らかに発達障害をイメージさせるハンディーよりも
理解してもらいにくい部分だと思います。
「忘れた」も責任のがれの口実…としか映っていないでしょう。
でも本人にすれば、
やはり本当に困っていることでもあるはずです。
やろうにも自分の力ではどうしようもないのです。
だからといって、発達障害の子に繰り返す作業をしなくていい…としてしまうと
基礎が身に付きません。
「忘れた」をいつも認めていると、それを
適当な言い訳に使うようにもなるでしょう。
ですから、ハンディーとは見えないようなこうしたハンディーについても
学校や家庭で
きちんとていねいな対処法を考えていく必要があると感じています。
2次障害のもととなるような
「わがまま」と決め付けて追い立てる方法ではなくて、
子どものハンディーに寄り添って、努力してみようと決意させる支援の仕方でです。
![](http://education.blogmura.com/edu_handicapped/img/edu_handicapped88_31.gif)
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そうなんです。うちの子も
「外からは、発達障害を逃げ口上に使っている
甘やかされている子
として映りがちなグレーの子」です。
自分に都合の悪いことは「忘れた」とか「まあねぇ」とか返って来るんです。
たとえばお友達とのトラブルのときなども今日は何をしたの?と聞いても、「忘れた」と言って、先生からのお便りや、周りのお友達からの報告で事の次第がわかり、あの時はこうしたらよかったんじゃないなどと言おうものなら、「だって、もう忘れた」「お母さんに言われるといやな気持になる」(いやな気持は何度か私が表現したので覚えたみたいです)
でも、自分がされて嫌だったことなどはとてもよく覚えていて、思い出して涙ぐんだりしています。
1年生の割には語彙も豊富で、難しい言葉の意味もよく理解して使っているように思います。
算数も難しい文章題など解いちゃいます。
でも、文字を練習することなど、繰り返しの作業が苦手です。誘うと「もう知ってるから」「もう覚えてるから」と言ってあまり乗ってきません。
入学してからたどたどしくではありますが、平仮名は読めるようになりました。「目で見たことのほうが覚える」と本人も言っています。
親の自分が繰り返し書いて覚えたからか、どうやって子供に教えていけばよいのか???
定型の上の子とは、やっぱりどこかが違うと感じています。
気持に余裕のある時は、その違いも受け止めて、時には楽しめるんですけどね。
しばらく更新されていなかったようで
お忙しいのかな?それとも・・と心配していました。
あまりご無理をなさらないように・・
で、横レスなんですが
「さくらさく」さんの息子さん、
簡単な問題は興味がないのと違いますか?
ウチの子の場合は
「ちょっと歯応えがありそうな」問題には食いついてくれました(笑)
そこら辺の見極めが難しくて
我が家には「使えなかった」参考書・問題集が
ゴロゴロしていますがねぇ・・
勉強だけでなく「体を動かす」こと、
家のお手伝いをすること、
お友達とかかわること(最初は少人数から)、
今の能力にあわせて少しずつ、
できれば一緒にやってあげて経験値をあげてくださいね。
なるほど、言われてみればそうかもしれません。
車で移動中などに上の子に出した問題を一生懸命に答えたり、「どんぐり」は好きで食いついてきますね。そういえば(笑)
この間は上の子が「45+9=?」と言ったのをその時すぐには答えずに、皆が忘れたころに「54」と答えて、驚かされました。
「ゆうの母」さんが書かれているように、体を動かすことの大切さを痛感しています。「感覚統合」に興味を持ち、療育で希望しOTを3回受けただけで(それだけではないでしょうが)できるようになったことが多かった気がします。
学校から帰って、上の子とその友達と遊ぶことが多く、同級生となかなか遊ばないので、その機会を作ってやりたいと思っています。
私もいろいろ忙しく、しばらくネットから離れておりました。
私もさくらさくさんに横レスすみません。
そういうちょっぴり発達にムラのあるお子さんは、特にひと工夫必要な場合も多いかもしれません。
簡単な問題ばかりさせているとダレて退屈な思いをさせ、結局勉強嫌いにつながってしまう恐れがありますから。
http://maslow.blog115.fc2.com/blog-category-9.html
以前挙げた記事ですがある男の子の例です。
ちなみに彼は今は国公立大学に在籍していますが、小学校・中学校・高校とどの時期をとっても、コツコツと勉強した時期はなかったようです。
コツコツ積まないのではなく、コツコツ積めないのですね。
でもコツコツできない子はできないなりに、他人とは違った個性的な学習にて伸ばしてやることは充分可能です。
そして何より学習に負けず劣らず必要なのは、やはり対人関係の訓練、人間関係の勉強と思います。
感覚統合は賛否両論ありますが、その子に合うやり方に出会えたと思えるなら素晴らしいことですね。