さんぽみちプロジェクト

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和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

大名庭園の魅力に触れる 名古屋市の「徳川園」

2015-01-18 12:30:02 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号より、昨今人気が高まる大名庭園のひとつ、名古屋市にある「徳川園」について取り上げている。
今週は園内の魅力を紹介したい。


【写真】徳川園内の龍仙湖から名古屋市街を望む

徳川園は池を中心とし周囲に遠路を巡らせる「池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)」と呼ばれる形式を採用した日本庭園
高低差の大きい地形を活かし、造園したものとは感じられない自然で豊富な樹木や大きな岩組み、広大な敷地が特徴だ。

なかでも「龍門の滝」と呼ばれる滝は、鯉が滝を登りきり龍になったという伝説に基づく形式。
これはかつて尾張家江戸下屋敷(戸山屋敷)の敷地跡地にあったとされる滝の石を移設したもの。
同屋敷の庭園で将軍や諸大名が楽しんだとされる、滝の水流が急に増すという仕掛けを再現するなど、当時の造園技術と尾張徳川家の歴史を後世に伝える役割もある。

同園管理事務所の男性は「一般的な日本庭園と比べ、武家ならではの着眼点や厳かな雰囲気を出しています。
大名庭園の魅力を感じてください」と話していた。

和歌山県内で現存する大名庭園養翠園和歌山城西之丸庭園(紅葉渓庭園)
同じ大名庭園であっても造園当時の主の気質や趣向が反映され、現代を生きる私たちを楽しませてくれるもの。
一度、徳川園へ足を運んでみては。
徳川園へは名古屋駅から市バス基幹2号系統で「徳川園新出来」下車徒歩3分。

(次田尚弘/愛知)


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