さんぽみちプロジェクト

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和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

地域性を活かした企業団地に 誘致進める「コスモパーク加太」

2020-12-20 13:50:20 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、「体験型観光」と「鯛料理」の魅力と題し、深山の自然と加太ならではの食について取り上げた。
「休暇村紀州加太」の南東側に大きく開けた企業団地が見える。
今週は「コスモパーク加太」を紹介したい。


【写真】コスモパーク加太

コスモパーク加太は、県土地開発公社により開発された企業団地。
丘陵地を切り開き、採取した土砂を関西空港第一期工事の埋立地の造成に使用。約250haに及ぶ広大な用地が完成した。

企業誘致に苦しむ時期が続くも、平成15年に構造改革特区(新ふるさと創り特区)の指定を受け、土地開発公社造成地の賃貸が容認されたことを契機に、誘致が進んできた。

記憶に新しいのが、カゴメブランドの生鮮トマトを栽培する「加太菜園」の誘致。平成30年に上陸した台風による生産設備への甚大な被害により操業を停止、解散を余儀なくされたが、日照率のよい土地を活かした魅力ある事業が展開された。

太陽光発電所(メガソーラー)の建設も進み、総出力は21メガワットと大規模で、家庭の電力使用量に換算すると年間約5000世帯分に相当するという。

平成29年には県消防学校の新校舎が開校。国内初とされる「自然災害対応訓練施設」が設置され、浸水した車両や河川からの救助訓練、倒壊家屋からの救助を想定した訓練施設を備えるなど、地域性を考慮した訓練を実施。
広大な敷地を活かし、地域の防災力を高める人材育成が行われている。

市中心部や高速道路のインターからのアクセスは優れないが、更に企業誘致が進み、用地が積極的に活用されることを期待したい。

(次田尚弘/和歌山市上空)

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