さんぽみちプロジェクト

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和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

真田氏発祥の地で学ぶ 街ぐるみで発信、歴史・遺構の数々

2021-12-12 16:09:38 | WAKAYAMA NEWS HARBOR
前号では、中世からの上田市を知ることができ、歴代藩主の品などを展示する、上田市立博物館を取り上げた。
上田城跡公園内に位置するこの博物館の他にも、真田氏の歴史に触れられる施設がある。
今週は真田氏発祥の地とされる「真田の郷」を紹介したい。

真田の郷は上田城跡公園がある市内中心部から車で約30分のところに位置する。ここには真田氏が居城を上田に移すまでの間、真田氏の居城として使われた山城「真田氏本城跡」がある。標高890mから上田市を一望でき、数々の戦いの指令を出す環境として優れた地であったという。

本城跡近くにある「御屋敷公園」と呼ばれる公園には、真田氏の居館の跡が残されている。
当時の建物がほぼ完全な形で残された貴重なものとして、昭和42年に長野県の史跡に指定。園内には600本に及ぶヤマツツジが植えられ多くの観光客が訪れる。

さらに「真田氏歴史館」では、真田氏にまつわる様々な資料が展示された博物館がある。
ここでは、古文書や武具などが並べられ、真田の郷ならではの品々に触れることができる。

市内中心部から離れた場所にあるため、路線バスかタクシー、レンタカーなどを使って訪れるのがおすすめ。
この地を走る路線バスには真田氏ゆかりの六文銭がラッピングされたものがあり、上田市が真田の郷であることを街ぐるみで発信されている。


【写真】市内を走る六文銭が描かれた路線バス

和歌山とも関係が深い真田氏の歴史。ぜひ、発祥の地である上田市でその歴史や魅力に触れてみては。

(次田尚弘/上田市)
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