以前このコーナーで、広島県はバス社会であると紹介したことがある。
筆者は広島市在住で自宅から職場までバス通勤をしている。
通勤定期券を購入しているため、土日祝日にバスに乗車することがある。
そこで、定期券を有効活用する広島市民の姿を見た。
筆者が利用する広電バス(広島電鉄)では、同社の通勤定期券を所持する本人とその家族が、土・日・祝日、休日、年末年始やお盆の時期に利用の場合、運賃が大人100円・小児50円になる「環境定期券制度」を実施している。
通勤定期券を所持する家族が割安で乗車し、街へ出かけられるという仕組みで、降車の際、「環境定期の割引をお願いします」といった運転手とのやりとりが見られるのだ。
環境定期券の制度は、和歌山バスでも用意されている。
一般路線全線(高速バス、リムジンバスを除く)で適用。内容は広電バスと同様だ。
定期券の区間外であっても、定期券を所持する本人と家族が100円で乗車できる。
例えば、堀止から南海和歌山市駅の定期券を所持していても、制度適用の日に限り、堀止からマリーナシティ間を片道100円で乗車できるといった具合だ。
制度の詳細は、和歌山バスのウェブサイトで紹介されている。
秋の行楽シーズンの到来。時にはマイカーを置いてバスで出かけてみてはどうだろうか。
(次田尚弘/広島)