さんぽみちプロジェクト

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和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

吹上・寺町は歴史あふれる街 他県の風景を見て気づく懐かしさ

2012-03-18 21:10:54 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

寺町」 という地名に懐かしさを感じるのは私だけであろうか。 職場がある広島市中区にも寺町という町がある。

 

市内中心部にある広島城から1Kmほどに位置する同町は、 その名の通り寺院が立ち並ぶ。 残念なことに、 同町は原爆の被害で現在は区画整備されているものの、 大通りから一本中へ入ると、 和歌山市吹上寺町と似た風景が広がる。

 寺町という地名は全国に存在する。 東は宮城から西は福岡まで、 約15地域にあるが、 一つの規則性がある。 それは、 かつて城下町として栄えた街に存在するということだ。 和歌山市の場合、 城南エリアからの敵攻めの際の盾にするため、 寺院を1カ所に集めた。 今の真砂浄水場も、 かつては寺院であり、 東西に広がる寺町一帯は城を守るべくして形成された。 広島市も同様の理由であるという。

筆者は和歌山市吹上地区の出身。 通勤途中、広島寺町を目にすると、 ふと故郷の風景が目に浮かぶ。 徳川家ゆかりの報恩寺、 番町皿屋敷のお菊さんを供養した地蔵菩薩がある窓誉寺、 首大仏がある無量光寺。 歴史あふれる故郷が懐かしく感じられた。

 

 

 

【写真】 和歌山市寺町周辺

 

あと2週間もすれば桜が開花する。 暖かい日差しの下、 歴史あふれる城まちを散策したくなった。


(次田 尚弘)

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