さんぽみちプロジェクト

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和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

地域のファンを増やす 鳥取県の「ふるさと納税制度」

2012-01-16 13:48:22 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

先日、広島から鳥取へ向かう高速バスの車内でユニークなチラシを見つけた。「ふるさと納税制度を活用した鳥取県への寄附金を募っています」と書かれ、制度の概要や目的、郵便局の払込取扱票が印刷されている。また、1万円以上の寄附をした場合、贈呈を受けられる「お礼の品」の紹介がされたパンフレットが折り込まれている。

 

 【写真】車内で配布されている鳥取県の「ふるさと納税」チラシ

 

鳥取まで約6時間かかる車内で、乗客に地域のビジョンや特産品に触れる機会を与える試みは街の魅力を発信するという点で、たいへん効果的であると感じた。

和歌山県や県内各市町村でも、ふるさと納税を受け付けている。有田川町では鳥取県と同様に1万円以上の寄附で米、蜂蜜、蜜柑などが贈呈される。和歌山県ではインターネットからのクレジットカード決済(Yahoo!公金支払い)でも寄附を受け付けるなど、様々な工夫がされている。

平成22年度の和歌山県における寄附金は103件で4895万円。鳥取県の364件、862万円に比べ、件数は少ないものの1件平均の寄附金額が高い。

地域が抱える課題、応援して欲しい理由、制度の概要を、今以上にわかりやすく積極的に情報発信し、寄附金額が少額でもその地域のファン(寄附件数)を増やすことが、さらなる地域の発展につながると思う。県外に住む私たちは、和歌山県の魅力を周囲に伝え、ふるさと・和歌山を応援する輪を作りたい。

(次田尚弘/広島)

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