さんぽみちプロジェクト

さんぽみちプロジェクトの記録。
和歌山新報で日曜日一面に連載中の「WAKAYAMA NEWS HARBOR」と連携。

雑賀衆の精神が残る 島根県松江市雑賀町

2011-07-18 19:19:23 | WAKAYAMA NEWS HARBOR

島根県松江市雑賀町(さいかまち)。ここは、和歌山に縁のある土地だ。

1585年、秀吉による紀州征伐で解体された雑賀衆だが、その残党が、松江城の築城に関わった堀尾吉晴により松江へ迎えられた。
堀尾吉晴は、秀吉の家来として信長や秀吉に仕えてきた。数々の戦いで雑賀衆鉄砲隊の威力を熟知していた吉晴は、松江城を守るべく、鉄砲隊の配備を思いついたという。

雑賀町にある雑賀小学校の正門前に「雑賀魂」と書かれた石碑がある。

     

観光案内所のスタッフによると、雑賀衆は鉄砲を扱うため算術などの知識を持ち合わせており、それを共有するために多くの寺子屋ができたという。

勉学に熱心な地域で、元総理大臣の若槻礼次郎(1866年-1949年)や、近代スポーツの父と慕われた岸清一(1867年-1933年)など、多数の偉人を輩出している。

雑賀魂」とは、「世のために学問に励み、日本一になれ」という精神で、今なお、児童らに受け継がれているという。

雑賀衆の認知度について尋ねてみた。雑賀衆は足軽として知られ「あしがる君」というキャラクターがあるほど。しかし、雑賀衆が、和歌山で生まれた集団であることを知る人は少ない。

雑賀衆孫市の会(森下幸生会長)の尽力により、和歌山市の観光資源として定着してきた。同会は松江市民を和歌山へ招く取り組みを行ったこともある。

私も、和歌山市観光発信人として、山陰の地で、和歌山との関係や魅力を発信していきたい。

(次田尚弘/広島)

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