非侵襲性の高度な画像解析は、より良好な患者の治療につながる可能性がある
通常、癌の遺伝的な変化を調べるためには生検が必要である。
それは肺のような刺激に反応しやすい臓器にとっては問題になり得る。
今回、研究者は「定量的コンピュータ連動断層撮影ベースのテクスチャ解析」(quantitative computed tomography based texture analysis; QTA)を使用して、48例の非小細胞肺癌患者(NSCLC)を再調査した。
その結果、腫瘍が発癌性のK-ras遺伝子突然変異を有するかどうかを約90パーセントの精度で決定することが可能だった。
これはトランスレーショナルゲノム研究所(TGen)、スコッツデールヘルスケアのヴァージニアG.パイパー癌センター、そしてアメリカの癌治療センター(CTCA)の研究である。
「迅速かつ非侵襲的にNSCLCの特徴を記述する能力は、臨床腫瘍学者にとって大きな財産である。」
臨床研究の責任者、グレン・ワイス博士は言った。
学術誌参照:
1.非侵襲性の画像テクスチャ解析は、K-ras突然変異を汎野生型NSCLCから区別し、予後を予測する。
PLoS ONE、2014;
http://www.sciencedaily.com/releases/2014/03/140320173158.htm
<コメント>
KRAS変異は生検でも見逃されやすいようなので、より正確な診断が、しかも非侵襲的に可能になるのは素晴らしいことだと思います。
http://blog.goo.ne.jp/news-t/e/ab7f83d0f92133abb83530140b509ad7
>2つのより一般的でない突然変異 ― KRASとBRAF ― は、小さい生検の検体では見逃される可能性がある。