日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

消費税は、何パーセント上がったか?

2014-08-13 04:48:24 | Weblog
今年の春に、消費税は何パーセント上がったか?

5%の消費税が、来年もそのままだと上昇率は0%です。これは誰にも分かります。

5%の消費税が倍の10%になると、上昇率は100%です。少し計算のできる人はそりゃそうだと仰るでしょう。

そして春に、5%が8%になった。どれくらい上がったのか。答えは60%の上昇率です。行うにしても、5%を5.2%(上昇率4%)くらいにしてくれというのなら、まだ分からなくもないのですが、最初から小数点以下の計算はありません。この不景気なのに、銀行の貸出金利が突然60%も上がったら皆さん怒るでしょう。国に何の正当性があって、そんなに税率を上げてしまうのか?

たくさん利益をのせている業種は別にして、通常、私たちは売り上げの10%~30%を労賃として、物の価格に上乗せしています。

市場の力関係が弱い業種の人は、消費者に価格転嫁ができなくて、8%も税金で取られてしまうと利益は殆ど手元に残りません。

消費税は、財務省の人たちが考えているよりも、もの凄いパーセンテージで、私たちの所得を奪ってしまうのです。

消費税は一番悪い税金です。

儲けのない人からも、無理やり税金を取ろうとします。

小泉改革で、消費税免税点が3000万円から1000万円に引き下げられた。どれだけの人が知っているでしょう?

年商1000万円の零細な小売店は、20%~30%の粗利で生活している。すると、年間200万円~300万円の生活費しか得られません。

そこからも、消費税を8%=80万円も取ってしまうのです。

国は素直に消費者に価格転嫁してくださいと言っていますが、物を買わないのはお客さんの勝手ですから、値上げをして売り上げが20%下がってしまうのでは、値上げしようにもできません。

橋本内閣の増税の時も、景気が大変悪いことが分かるまで、1年数ヶ月を要しましたから、安倍内閣が間違っていることに気がつくのは、来年の夏頃でしょう。小売店にとっては、例年の生活費の1ヶ月分~2ヶ月分の所得を失うのですから、来年の確定申告の時に、消費税が払えなくて、大パニックになると思います。

それでなくても、税金滞納の半数以上は消費税なのです。そりゃあ、払えないものは払えないから、赤字企業は法人税がかからないのではなかっのですか? 外形標準課税をかけても払えないし、消費税だって、払えるわけがない。

そんなことを言っている間に今度は、8%が更に10%に引き上げられることになる。いったいどこまで、重税社会を突き進むのか。

これが、小売をしている私たちサービス業者の実感なのです。

どうして立派な大学を出た財務省や、政治家の方々に、こんなことが分からないのでしょうか?