日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

TPPについて 関税自主権を奪い返すには、戦争するしか方法がない。

2014-08-30 09:52:24 | Weblog
先日、私がTPPに反対していることを研修先の人たちに伝えたときのことでした。「TPPって農家が反対しているあれでしょ」という回答が返ってきました。

これだけ問題視されている割に、世間の情報は農業問題に矮小化されていて、評価などそんなものです。

ウルグアイ・ラウンド交渉の時からアメリカが要求してきたのは、金融の自由化、保険の自由化、外国人弁護士の自由化、海運、通信、医療の自由化。その先が関税の撤廃です。過保護だとデマを飛ばされながら、当時から農業問題にされてきましたが、農業問題なんて、ほ~~んの一部でした。銀行が法人税を支払えなくなるまで衰退したり、日本生命があれだけ外資系にシェアを奪われているのに、まだ分からないのでしょうか。

TPP交渉にまともに付き合うと、関税自主権を失い、自由競争を阻んだ国は、米加FTAのISD条項違反にみられるカナダのように、巨額な制裁金を支払わされるのです。

一度失った関税自主権を取り戻すには、戦争して奪い返すしかありません。歴史がそれを証明しています。

先人たちが、100年以上前に関税自主権を得るためにどれだけ苦労したか、元衆議院議員 小泉俊明さんのメッセージより引用します。

>アメリカの独立戦争もイギリスから関税自主権を得るための戦いでした。 イギリス人が未だにあの戦争に負けていなければ(>_<)と言っていたのを聞いたことがあります。

>③我が国は江戸末期の1858年アメリカの圧力に屈して日米修交通商条約により『関税自主権』を失いました。

>この『関税自主権』を取り戻すために、日清戦争を戦い1899年までの41年間もの長い歳月を要したこと、先人たちの幾多の血が流されたことを忘れてはなりません。