日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

消費税増税と、マイナス乗数

2014-08-31 05:55:27 | Weblog
消費税増税は、単にお金を国に取られるだけではなく、乗数効果というのが市場にかかってきます。乗数効果とは、有効需要を増加させたときに、増加させた額より大きく国民所得が拡大する現象をいうのですが、増税の場合は、それがマイナス方向にかかるのです。

消費税増税の乗数効果の場合は、すべての国民からまんべんなく徴収を行うので、公共投資のまばらな広がりと違って、乗数効果が計算通りに現れてきます。

政府は余りに増税の悪影響がひどかったので、昨日慌てて予算を前倒しすると発表しましたが、今年3月には、予算を前倒ししたところで、人手不足が致命傷になっているというニュースが取り上げられていました。人手不足は現状で改善していないので、供給力不足では予算を使いきれません。つまり、景気悪化は今後も止められないのです。

これを止めるには、消費税増税自体を元に戻さなければいけないのですが、竹中平蔵は一度政府で決めたことだから、もう止めることはできないと言っています。

国民は、嘘つき常習犯のことを信じてはいけないわけで、国が権力の中枢だということを忘れないでください。国はやろうと思えば何でもできるので、止められない訳がないのです。

http://blogs.yahoo.co.jp/toukyoujititai/26008502.html