日本のゆくえ

日本の経済と、日本人の精神はどこへ行くのか? 新自由主義社会に反乱を起こし、生き残るためのブログ

「老い」る覚悟

2011-09-29 07:26:07 | Weblog
中学生くらいの時には、30歳くらいの人が、ずいぶん大人だなあと思っていましたが、今の年齢になると、自分の30歳の頃はそんなに人間形成もされていなかったし、子どもだったなあと思います。

で、現在40代も半ばに差し掛かってきて、まだまだ成熟しているとはいえないと思っています。

実は、多くの人もそんな感じで、最後には70代、80代と年齢だけが先行していってしまうのですが、多少の人生経験の差はありましょうが、中身は子どものままの人が多いような気がします。

つまり、老人になることを覚悟しないで老人になってしまった人がたくさんいるように思えてしょうがないわけです。

家を建てるにも、バリアフリーなんて全く考慮せずに建ててしまって、段差だらけのお家が多いこと。

自分が動けなくなったときの覚悟なんてしていないので、70代、80代を過ぎたある日に、のっぴきならない状況に追い詰められて、介護事業所へ電話をかけてくるわけです。

馬鹿高い段差の玄関であるとか、お風呂場の浴槽がでかすぎて中に入れないとか、介助してくれる家族がいないとか、環境の準備ならまだいいのですが、年寄りなんだから病気になるのはしょうがないと医者に言われて、泣いてしまうのです。

40歳は人生の半分を生きたことになるのですが、単なる半分ではなくて良い方の半分がなくなってしまうわけです。

あとの半分は、たいがい悪い方の半分が残っているわけです。

老いの苦しみ、病の苦しみ、死の苦しみ、お金のない年寄りは生の苦しみもあるかも知れません。四苦といわれている生老病死の大半は、老人になったときの自分が引き受けなければならないのですが、最近の老人には、そもそもそういう覚悟をしている人が少ないと思います。

まあ、最近の老人というわけではなく、昔からなのかも知れませんけど。

自分の将来もこのままいくと、リハビリパンツはきながら、アマゾンで買い物して、ブログやmixiやって、ヘルパーさんや看護士さんにセクハラしてってことになりそうなので、今のうちに人生設計を考え直そうと思います。