雑文の旅

猫爺の長編小説、短編小説、掌編小説、随筆、日記の投稿用ブログ

猫爺の日記「年を取るということ」

2016-01-10 | 日記
 猫爺とても熟練した年寄りではなく、年寄り初体験の連続である。年末に風邪を引き、年を跨ぎ正月3ヶ日寝ていたのであるが、一向に熱が出ない。これは、免疫力が強くて元気な証拠だと勘違いをしていたが、寧ろその逆で、発熱はバイ菌やウィルスを弱らせて体の免疫力の助太刀をするものだそうである。
 それなら、熱は出る程良いのかといえばそうでもないらしく、上がり過ぎたり延々と高熱状態が続くと、体が弱り逆効果になると言う。そう言えば、医師は「38度以上になると解熱剤を飲め」と指示を出す。あれが「助太刀」と「勇み足」のラインなのだなと納得する。

 今日は、朝から洗濯をしたり、片付け物で疲れてしまい、横になるとそのまま夕方まで眠ってしまった。こんなことは「まだ若い」と思っていた頃に無かったことで、これは年寄りならではの「臨終の予行演習」なのかなと解釈した。

 年を取ると、40代頃の「死への恐怖」が無くなる。平気で「死」を語るのもその歳の所為である。40代に乗り入れたころは、「柩に入れられ、火葬場で生き返りはしないか」と、アホな恐怖に捉われ、柩に「呼び鈴を取り付けて貰おうかな」と思ったことがあった。こんな事を恥ずかし気もなく書けるのは、年を取って羞恥心をかなぐり捨てた成果かなと満悦する。