ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

うろおぼえ名作劇場「ジョーカー」

2009-12-07 23:29:21 | マンガ・アニメ
私の大好きな作家さまである、道原かつみ先生の名作。

道原かつみ=銀英伝というイメージが強いですが
小生は、「キャウキャットキャン」と並んで、この作品が好き!

というか、
拳銃ドンパチ、流血路線の作風だったNEKOが
その受けた衝撃のため、ラブロマンス路線に路線変更したという
魂の名作。

古本屋さんのワゴンセールで、何気に買った第一巻が運のつき。
怒涛のように5巻全巻購入し、一気読み。

読後は、号泣。

思い出すたびに涙がにじむ、NEKO泣かせ作品。

1巻と最終5巻が秀逸!

それでははじまり、はじまり~



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時は未来。

日本州の新米刑事・六道リィンは
捜査の途中で不思議な女性と出会い、恋に落ちる。

黒く長い髪が似合う、ちょっと天然ボケが入った、
ジョーカーと名乗る美しい女性。

彼女こそが、13名いる特命捜査官の中で最高の能力を誇る
切り札「ジョーカー」だったのだ。

怪力、卓越した身体能力、赤外線を見、超音波を聞き分け、
マザーコンピュータなみの分析力を有し
遺伝子変化による変身機能を有する
高性能合成人間「ジョーカー」は、
警察・司法・処刑の一切の権限を有する超法規的存在。

もちろんその存在も、トップシークレット。

数々の刑事事件で、色んな姿形をして現れ、見事に事件を闇に葬るジョーカーに
リィン刑事は振りまわされっぱなし。

どんな姿で現れようと、かならずジョーカーはリィンに愛の言葉を囁き
口付けをして去る。

二人は愛情を深めていった。
いやすくなくともリィンはそう信じていたが、
隠されていた秘密が次第に明らかに。



合成人間である特命捜査官は損耗が激しいため35年で廃棄される消耗品扱い。

合成人間には生殖機能はない。

合成人間の容姿は、幼年体の時に保育されたマザータイプ、
またはファザータイプのこれも合成人間を模倣しているのみ。

合成人間は、人間に好意を持つようあらかじめプログラミングされている。


ジョーカーの性別は、容姿は、心は
実体のないものか・・・。
自分の愛したジョーカーはジョーカですらないのか

と悩むリィン。


そして、ある日ついにジョーカーは、リィンの元を去る
「さようなら」
「だれでも良かった。恋のまねごとをしてみたかっただけ」


そしてジョーカーの最後のミッション。
最大の敵・テロリストの親玉との対決。

その中で、六道はジョーカーの本当の心を知る。

「耐用年数が迫ったため、廃棄処分にされる。
 私が消えたら、リィンが悲しむ・・・。」

合成人間も心を持った人であった。


最後の変身能力を使い、テロリストの組織に潜入
リィンとの両面作戦で、テロリストのアジトの人口惑星を壊滅させるも
ジョーカーにはすでに力が残っていない。

僅かに残った力を使い、
リィンに愛された、黒い髪の女性の姿に戻るが、
そこでジョーカーの意識は途絶える。

「私を見つけて・・・。私はここよ・・・。」


地球
合成人間用の施設。
救出されベッドに横たわるジョーカー。

記憶を全て失っている。


「誰?私を知っている人ですか?」

リィンは優しく答える。
「そうだよ ジョーカー

 あらためて はじめまして
 僕は六道リィン

 もう一度恋をしよう」
 

そして程なく、ジョーカーの寿命は尽きた。


そして半世紀ほど後。
合成人間の養育施設に、警察を定年退職したリィンの姿が。

ジョーカータイプの幼年体の合成人間がじゃれながら言う。

「あたし、ひとつだけ決めてることがあるんだ!
 大きくなったら、リィンをオムコさんにすること!」

「あー、ずるい!私もー!」
ともうひとりの幼年体。

リインの尽力により
合成人間は、人権を持つに至った。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
そうですねぇ (NEKO)
2009-12-10 23:56:33
コメントありがとうございます

>おにさん

往年の王道SF少女マンガでして、
どちらかというと「11人いる!」の感じが
しましたです。はい。
返信する
良い話ですね。 (おに)
2009-12-10 17:26:04
ブレードランナーみたいな懐かしいSFの香りするお話ですね。
でもオチが、現代風萌え~。想像すると、かわいいです(笑)。
返信する

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