ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

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おやぢ マンガ制作への道 第十八章 「奇跡のガチは」(幕間)

2007-10-19 00:07:08 | 制作日記
「ベルサイユのばら」の項で
荒木伸吾作画監督の話を書きましたが、
結構思い出した話題がありますので、書いてみたいと思います。

荒木伸吾による美麗な女性キャラクターが、1話だけのゲストキャラなのに
そのシリーズ全体の代表選手みたいに語られるようになったケースがけっこうあ
りました。
70年代後半の頃です。
ちょうどバルディオスの29話のような感じですね。

まだまだ、美少女キャラクターという言葉がアニメ界に定着しておらず、
当時メキメキ力をつけてきた荒木伸吾・姫野美智という実力派入魂の
ゲスト女性キャラに、当時のアニメマニアがKOされたのが
「UFOロボグレンダイザー」と「惑星ロボダンガードA」という作品です。


「UFOロボグレンダイザー」
第63話 雪に消えた少女キリカ
コマンダーキリカ (声:杉山佳寿子)
マジンガーZシリーズの第3弾の感が強いが、
永井豪タッチの作画から脱却し、シリーズの終盤に登場した
突然変異的作品。

兄の仇を討とうとする敵方の美少女コマンダー・キリカが
主人公デューク・フリードのやさしさに触れ、寝返って敵ロボットに特攻をかけ
て散るという、敵キャラ寝返りパターンの元祖的作品。

悪役らしくきつい顔立ちながら、寝返ってからの穏やかなとまどったような表情
が辛抱たまらんという、今で言うツンデレキャラのはしり。
図版が全くない・・・。うろ覚えで描いてみようかしら・・・・。

「惑星ロボダンガードA」

「UFOロボグレンダイザー」の後番組で、一応松本零士原作という
触れ込みだったロボットもの。
この作品も、後半でゲスト美少女キャラの大豊作であった。

第42話 異星人ノエルの微笑み
ノエル:杉山佳寿子
放送当時、大反響を呼んだ美少女キャラ。

メーテルの容姿でスターシアの衣装という
完全に狙ったキャラクターデザイン(ブロンドヘアーに青白い肌)。
ストーリーは、「雪に消えた少女キリカ」とほぼ同じで、主人公のタクマを
殺す使命を帯びたノエルが、タクマのやさしさに触れ、寝返って敵ロボットに
命と引き換えの雪を降らせて動きを止めて、自らは淡雪のように消える。

雪をモチーフとした悲恋と、ストーリー構成、さらには声優まで
「雪に消えた少女キリカ」と同じで、全くの確信犯でありましょう。

第51話 娘よ!ヘチ副総統の最後
フリーゼ:川島千代子

いよいよ戦線が煮詰まってきた、最終回目前の作品。
敵方の副総統ヘチが、娘を人間兵器として改造して
基地破壊を使命として送り込んでくるが、
主人公のタクマのやさしさに触れ(こればっかりや)、愛情を抑えきれず
改造された脳が焼き切れて死ぬという、悲恋話。
怪物面のヘチ副総統に似て、ソリコミが入った個性的なご面相。

あまりに悲劇的な最期が話題になったのか、一話だけのキャラが
後の第53話でも回想シーンで再登場することに。
この53話では、荒木伸吾作画による美少女への大変貌にびっくり!
ほんの数カットの登場だったが、個性的な髪型の美少女ということで
すごく印象深い。このキャラクターも、まったく資料がみつからない。

しかし、こんな風に昔の話が走馬灯のように思い出されると
死期が近いのでは、と変な気になってしまいますね。

なんか妙にむずむずして、資料がないとうろ覚えでも
描きたくなってしまいます。
(最近原稿づいているせいでしょうか・・・・)
未だ筆卸しをしていない、ComicStudioで
初体験の落書きをしてみますので
乞うご期待


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