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ねこらい堂  「おやじマニアの日常」

NEKOのブログです。最近は更新が滞りがちですが気長にお付き合いくださいませ

おやぢ、リブートへの道 その2「描き手はおまえだ!」

2012-10-06 23:11:03 | 制作日記

前回は、とあるきっかけで古い某ロボットアニメに

再度嵌るまでを書きましたが、そこに至るまでの道筋をもう少し。

 

2000年前後。

かっての仲間がどんどん同人活動やらオタ趣味を卒業していった。

その頃の自分のメンタリティもそうだった。

「漫画描きなんてもう卒業、子供っぽくて!」

そんな風に考えはじめていた。

いや、そうでなくとも

墨とケント紙での執筆に限界を感じていた。

 

正業を持っているので

とにかく時間が取れない。

下書き、ペン入れだけならまだしも、

ベタ、トーン張りなんかをやり出したら圧倒的に時間が足りない。

仕事を持ちながら、趣味の同人でマンガを描く。

こういう方々の悩みは唯一「時間がない」ことではないでしょうか。

自分もオールアナログでやってるころは、1年一作がいいとこだった。

 

創作系だったし、お話を作るだけでも一苦労だった。

一時セラムンに熱病の如く嵌ったとき、夏あわせで100頁の

オマージュ作品を描いたことがある。

仕事が死ぬほど忙しい時期で、午前様で帰宅して

朝まで原稿描いてそのまま会社へ行くという生活を

約2ヶ月続けたらまじにぶっ倒れた。

救急病院に直行だった。

 

「仕事しながらのマンガ描きは無理!

 少なくとも、ベタ、トーンまできっちり入れて

 長編描くなんざ、とても時間と体力が許さない」

と悟った次第。

 

なもんでそれから暫くの間は

ペンを置いた。

ある日、敬愛する某マンガ家先生のコメントで

Comic Studioで作業効率が大幅UPしたとの記事を読んだのが

方向転換のきっかけ。

Comic Studio、コミケなんかで時折チラシが紹介配られていたので

名前は知っていました。

 

「Comic Studio?しゃらくせえ!そんなんでマンガ書けるか!!」

 

オラと同年代の同人屋はもう少ないンですが、

いらしたとしても筋金入りのアナログ派、「ペンと墨汁」派なのではと推測する

次第。

とは言いながらそこは大人。

ちょっと興味を引かれたので買ってみた。

EXグレードと、入門用のタブレットBAMBOO。

ちょっと安っぽいタブレットが全くダメだった。

拒否反応。

とてもペンと紙の代用にならないという印象だった。

「だめだこりゃ!」

なもんで、ペン入れ済の原稿をスキャンして

そこから作業してみることとした。

安直に300dpi、2値化でComic Studioに直接読み込んでみた。

 

もう、読み込み品質の汚いこと汚いこと。

下手なコピーの方がまだましな感じ。

こりゃ使えん!

封印!!ということでしばらくComic Studioはお蔵入りに。

デジコミ化の試みの失敗とともに、漫画執筆熱はどんどん下火になっていく。

 

その頃、新たに情熱を燃やせる分野が目の前に現れた。

古い映画のファン活動。

古い映画とは漠然とした言い方だが、

詳しく言うと「マカロニ・ウェスタン」。

1960年代後半から70年代前半にかけてブームになった

イタリア製西部劇のことである。

所謂ゲテモノジャンルだが、これがまた面白いことこの上ないなのだ。

 

漫画・アニメ並み、またはそれ以上に濃いオタク仲間が居ることに気がつき

夢中になった。

それこそ、マカロニウェスタン熱が再燃している頃は

漫画、アニメ、ひいてはコミケットなどもどうでもよくなった。

漫画は全く描かなくなった。

2000年代前半のことであった。


おやぢ、リブートへの道 その1「おたく王国のシンデレラ」

2012-09-30 23:02:27 | 制作日記

勤め人になって、マンガ描きはいつの間にかしなくなった。

職業の絵描き師以外で

仕事しながら趣味で絵(そんれも漫画)を描くという行為は

日本のサラリーマン社会では難しい。

 

付き合いマージャン、ゴルフ、あと接待の宴会などを

まともにやっていたら、まず漫画描きなどできない。

悲しいかな、学生時代の漫画仲間は、プロの道に

進んだヤツを除き、皆絵描きを止めた。

知人友人の同人モノも同じだった。

皆、仕事を持ったり家族をもったりすると

ほぼ例外なく、漫画描きや同人活動を卒業していった。

 

「いい歳こいて、そんな馬鹿なことやってられないよ」

 

自分は馬鹿の部類に入った。

しばらくは漫画や同人は続けた。

だが周りは櫛の歯が欠けるようにいなくなって

気がついたら自分一人になってしまった。

しかし仕事やプライベートでいろいろ煮詰まってくると

正直漫画なんて描いている暇はこれっぽっちもない。

まあ、いまの平均的勤め人の余暇の過ごし方として多いのは

ゴルフ、マージャン、パチンコ、賭け事だろう。

ゴルフなどに真剣に向き合っていると、確かに余暇などない。

 

自分も流石に漫画描きを止めた。

不惑の歳を迎えたら流石に潮時だろう。

 

数年を経た。

とあるきっかけで某ロボットアニメ作品に再度嵌った。

その作品の資料を気がふれたように蒐集し始めた。

自分は過去2回、マンガ・アニメ資料群を大処分している。

一回は大学卒業時、もう一回は結婚時である。

涙を堪えて捨てまくった。

これで二度と漫画やアニメの本などは買わないと

心に決めた。

 

なので、古い漫画やアニメ資料は全く残っていない。

当時は一通りの紙モノは揃っていたと自負していたのだが

今考えると惜しいことをした。

アナログレコードも一通りアニメ物は揃えていた。

ジャムトリップや合唱組曲といった、キワモノ的な企画物まで

手当たり次第買った。

 

独身時代に住んでいた町のレコード屋には

完全に顔を覚えられていて、行く度に

「宮里久美ちゃんの新譜入ったよ!」

「ボトムズのクメン編の音楽集入ったよ!」

などと声をかけられて、少し恥ずかしい思いをしたものだ。

 

そんな風にして溜め込んだ漫画・アニメ物品を

全て断捨離したのに・・・・。

かっては全て手にしていて、一回全て捨てて

またヤフオクで買い戻している。

これぞ経済の循環だ、と変なところで感心してしまう。

なんかお話がアッチ飛び、コッチ飛びしてますが、

今日はここまで。

 

次回はもそっと整理しましょう。

 


宙明サウンドはくせになる(その2)

2012-09-22 12:41:37 | 制作日記

さきの日記に頂いたコメに触発されて

宙明サウンドの魅力をもう少し。

 

「戦え!イクサー1」の劇伴は自分も大好き!!

過去の宙明劇伴の集大成みたいな性格のサウンドトラックは

捨て曲なしの名作ぞろい。

 

特に掛け値なしにカッコイイのが

巨大ロボットのバトルシーンにかかる

「イクサーロボのテーマ」。

初見の際には全身鳥肌が立って、その後

何回聞いてもかっこいい!

 

 

「イクサー1・Act-1」の主題曲のインスト版なのだが

宙明節全開の痛快さで、殿堂入りの名曲になった。

最近のスーパーロボット大戦でも、うまくカバーアレンジされている。

 

 

同じく「イクサー1」からのお奨め曲は

最終巻Act-IIIのエンディングボーカル曲「永遠のイクサー1」

泣きのメロディと、ところどころオカズに「戦隊モノ」のモチーフがチラチラでてくるのが

いかにも宙明センセイで、これまた大泣き!

 

 

スパロボ・カバー版も

いい味出してます。

 

 

 

 

 


宙明サウンドはくせになる

2012-09-17 22:42:21 | 制作日記

今日は一日おうちで作業をしていた。

作業のお伴には音楽が欠かせない。

今日のお伴は宙明サウンド。

 

ノリノリのサウンドを聞いていると、作業効率も上がる。

宙明サウンドというと、やはり

「レーザーブレード!」の曲を思い出すが

これを全部ミクのアカペラで再現した見事なクリップを

見つけた!

 

脳みそがとろけそうな

中毒性のあるサウンドだ。

とくにアカペラの「ちゃんちゃんちゃん」が

なんともかわいい。


おやぢ、リブートへの道 その2「描き手はおまえだ!」

2012-09-07 23:06:10 | 制作日記

前回は、とあるきっかけで古い某ロボットアニメに

再度嵌るまでを書きましたが、そこに至るまでの道筋をもう少し。

 

2000年前後。

かっての仲間がどんどん同人活動やらオタ趣味を卒業していった。

その頃の自分のメンタリティもそうだった。

「漫画描きなんてもう卒業、子供っぽくて!」

そんな風に考えはじめていた。

 

いや、そうでなくとも

墨とケント紙での執筆に限界を感じていた。

正業を持っているので

とにかく時間が取れない。

下書き、ペン入れだけならまだしも、

ベタ、トーン張りなんかをやり出したら圧倒的に時間が足りない。

 

仕事を持ちながら、趣味の同人でマンガを描く。

こういう方々の悩みは唯一「時間がない」ことではないでしょうか。

自分もオールアナログでやってるころは、1年一作がいいとこだった。

創作系だったし、お話を作るだけでも一苦労だった。

 

一時セラムンに熱病の如く嵌ったとき、夏コミあわせで4ヶ月で

100頁のオマージュ作品を描いたことがある。

仕事が死ぬほど忙しい時期で、午前様で帰宅して

朝まで原稿描いてそのまま会社へ行くという生活を

約2ヶ月続けたらまじにぶっ倒れた。

救急病院に直行だった。

 

仕事しながらのマンガ描きは無理!

少なくとも、ベタ、トーンまできっちり入れて

長編描くなんざ、とても時間が許さない、

と悟った次第。

なもんでそれから暫くの間は

ペンを置いた。

 

ある日、敬愛する某マンガ家先生のコメントで

Comic Studioで作業効率が大幅UPしたとの記事を読んだ。

今思うと、これが方向転換のきっかけ。

 

Comic Studio、コミケなんかで時折チラシが紹介配られていたので

名前は知っていました。

「Comic Studio?しゃらくせえ!そんなんでマンガ書けるか!!」

オラと同年代の同人屋はもう少ないンですが、

いらしたとしても筋金入りのアナログ派、「ペンと墨汁」派なのではと推測する

次第。

とは言いながらそこは大人。

ちょっと興味を引かれたので買ってみた。

 

EXグレードと、入門用のタブレットBAMBOO。

ちょっと安っぽいタブレットが全くダメだった。

拒否反応。

とてもペンと紙の代用にならないという印象だった。

「だめだこりゃ!

なもんで、ペン入れ済の原稿をスキャンして

そこから作業してみることとした。

 

安直に300dpi、2値化でComic Studioに直接読み込んでみた。

もう、読み込み品質の汚いこと汚いこと。

下手なコピーの方がまだましな感じ。

 

こりゃ使えん!

封印!!

 

ということでしばらくComic Studioはお蔵入りに。

デジコミ化の試みとともに、漫画執筆熱はどんどん下火になっていく。

その頃、新たに情熱を燃やせる分野が目の前に現れた。

古い映画のファン活動。

古い映画とは漠然とした言い方だが、

詳しく言うと「マカロニ・ウェスタン」。

 

1960年代後半から70年代前半にかけてブームになった

イタリア製西部劇のことである。

所謂ゲテモノジャンルだが、これがまた好きなのだ。

漫画・アニメ並み、またはそれ以上に濃いオタク仲間が居ることに気がつき

夢中になった。

それこそ、マカロニウェスタン熱が再燃している頃は

漫画、アニメ、ひいてはコミケットなどもどうでもよくなった。

 

漫画は全く描かなくなった。

2000年代前半のことであった。


さてさて、また描きます

2012-09-02 22:28:52 | 制作日記

マンガ描きの夏休みも終了。

執筆活動も再開です。

 

謙虚さが少し失せてきた?

という自覚がちょっち出てきましたので

初心に戻って、一書生(?)というか一同人屋の気分で

謙虚に、必死に描いてみます。

 

ネタも、初心に戻って「アレ」をやります。

"reboot"です!

執筆日記も、ぐだぐだ考えずに

思いつくまま、書いていきます。

 

閑話休題。

今更になってやっと「アクエリオン」無印を見終わったので

間髪いれずに「アクエリオンEVOL」観てます。

録り溜めしてたものの消化ですが、、、

 

面白いっすね!EVOL


グレンダイザー Ver.Ω(嘘)

2012-08-04 14:53:11 | 制作日記
前の日記の続きでございます。
 
 
執筆はグレンダイザー一本化、ということで
後はひたすら描くのみ。

でも仕事で6月に海外出張とかがあった関係で、貧乏暇なし状態。
おまけに今回の作品は、描いた事のない「グレンダイザー」ということで
まず資料が何もない。
ビデオ見ながら、必死でスケッチしまくりましたがな。


更には、今回の執筆に自ら課したノルマが重くのしかかったのでした。
今回はアナログの比率を多くしよう、というのが
大きな方向性。

更には、今まで使ったことのないペン先、かぶらとスクールペンで描く!
というのが隠れテーマ。

なぜそんなノルマを課したか。
前回の作品での、自分のGペンの描線の汚さにがっかりしたもので
目先を変えてみようというものです。

さて、初めて使うカブラとスクール。
いやー、硬いですねー。

まず、主線用のカブラ。
自分は、Gペン、それも使い込んで先がユルユルになったのを好んで使ってましたものですから
コンニャクとダイヤモンドくらいの体感の差です。

スクールも硬い!丸ペンは力の加減で思いっきり太い線も描けますが
スクールはびくともしませんね。
なもんで、硬質な線を描くにはピッタリではあります。
リアルなタッチを出すにはいいかも知れませんね。

今回、キリカの描線はスクールペンでゴリゴリ描いてみたのですが
上手く硬質な描線が描けてればいいなぁ。

ただ、両方とも線が細めに出ますんで、アナログからデジタル化する際に
うまく濃淡調整しないと、2値化時に線が飛んでしまいました。

ここは結構トライアンドエラーをしましたね。

ただベガ獣ズメズメだけはモコモコ感を出すためにGペンにしました。
ベガ獣ズメズメを描いてる時に気がついたよもやま話は
同人誌本誌にいろいろとしたためてありまする。

さあ、どんな仕上がりになっているか、会場での本とのご対面が楽しみです。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

執筆雑記

2012-08-01 23:26:24 | 制作日記

さて、今回は執筆日記をあまりアップできませんでした。

ゴメンナサイ、ということで今回の執筆にあたってのモロモロ
裏方、背景などなどをお蔵出ししてみます。

前回の執筆バルディオスオマージュ「マリン暗殺計画」の完結の際
誌上、または一部リアルでお会いした方には
「バルディオスは、あと2本描きたい。
 次は○○○○○!」と
宣言しておったのですが、そうはならずに
新作は「グレンダイザー」ということになってしまいました。

その点についてまずご説明を。

昨年の荒木伸吾さんの出来事があったので
なんか描きたい!というモチーフは昨年の後半からあって
昨年の冬は「マリン暗殺計画」を完結させよう、という思いが強く
そちらを優先させたものの、今年の前半は
「やはり荒木モノを!」という思いで悶々としておったのです。

実は今年の1月から3月頃まではバルディオス新作と荒木追悼本の
2本立てで進行していたのですが、
「どうもバルディオスは、気持ちが続かない。
 これではおそらく作品が出来ない」と判断したのです。

仕事やりながら同人でそれなりにリキを入れた作品を描くのは
それはそれは手間がかかるのと、長丁場の作業になります。
この緊張感とモチベーションを維持するのは、ひとえに「気持ち」です。
この作品、このキャラクターを描きたいという
煩悩の塊のようなものとでも言えましょうか。

今年の前半は、グレンダイザーに気持ちが入ってしまいました!
というのが一番の要因でした。

さてさて、バルディオスとグレンダイザーの2本立てをグレンの一本に
作業を統合しましたが、ここで予想外の伏兵が登場します。

それは「ヤマト」です(笑)。

「ヤマト2199」の劇場に「ヤマトは税金みたいなもんだから」ということで
近場の劇場(例によって、仕事帰りのレイト)で見たら、これがまあ、大嵌り!

「2199」のコミカライズは実力派のむらかわみちお先生が既に
商業でやられていましたが、NEKO個人のリビドーに触れた「2199」を
コミカライズしてみたい・・・というか、ヤマトというジャンル横断で今、
諸々思うところを紙の上に置いてみたい!との思いが・・・・。

それなりに進行していたグレンの原稿に並行してヤマトの原稿も走らせるという
またまた両建ての状態に。

4月、5月はまだ嬉々として両方の原稿を描いていたのですが
6月に入るとさすがに締切りの日程が視野に入ってきます。

そこで、手持ちの原稿の進捗状態を冷静に判断すると、
「このまま進めていたら、両方間に合わない!
 共倒れになる!」
と判断するに至った次第です。

(この項、つづく・・・オイオイ)


入稿終えて日が暮れて・・・

2012-07-28 20:20:44 | 制作日記

さあて、原稿を無事入稿しました。

入稿したあと、早速問題が発生したようですが

まあ、大した事無い!と勝手にたかをくくっています。

あとは野となれ山となれ!

毎回大なり小なりチョンボがあるんだよなぁ・・・。

 

脱稿の勢いのまま、予告編クリップをでっちあげ

あとはお酒をたっぷり頂く予定。

 

半年つきあったグレンともしばしお別れだぜ。