キレンゲ日記

山もいいけど、
おいしいご飯が食べたいな~

2010年9月10~11日 蝶ヶ岳と常念岳(その2)

2010年09月12日 | 北アルプス
今日はおとなしく下山のつもりだったのですが、気が変わって常念岳に行ってきました。

コースマップです。 赤(9/10) 青(9/11)


今日(9/11)は下山と決めていたので、テントでゆっくり寝ていました。
幸い、昨晩はイビキは全く聞こえず、とても快適でした。 
心配していた熊も出ませんでした。


周囲が明るくなったので、何となく目を覚ますと、
「わぁ~、素晴らしい~!」といった声が聞こえてきました。
家で寝ているつもりで寝ぼけていた私は、
「あっ、そうだ今日は山に来ているんだ。もう日出か? 槍は見えるか?・・・」と思って飛び起きました。


すると、まずはコレ。 槍がすごい!
あの尖がりに何かを突き刺してやりたい。 だって槍だもんね~。


夜明けを待つ山並み。 雲海が中途半端な感じ・・。


日の出を待つ人々。 日の出はまだのようです。 
寝袋に入って待っている人もいました。 すごい寒がりな人もいるんですね。


ふと振り返ると、蝶ヶ岳の山頂にも人が・・。

「あ~、あっちに行けばよかったかなぁ」 
理由は無いんですが、何となくそう思いました。 (隣の芝生は~・・ですね)


静まり返った常念岳。


そして、日の出。


富士山のシルエット。


日が出ると、皆さん一斉に槍の方に向きを変えるのが面白い。


朝日を浴びた穂高。


こんな景色を見てしまったら、このまま帰るなんて出来ません。
今日は、何としても常念岳まで行きたい! 


午前5時を過ぎ、もう常念岳に向けて出発していった人がいる中、急いでテント場に戻ります。
慌ててテントを撤収し食事をして、何とか午前6時50分に出発しました。 結構、時間がかかりました。

そして、蝶槍に到着。


この時点で、すでに足の付け根が痛くなっていました。 
でも、もう行くしかない。 
とにかく常念岳まで頑張ろう!  
だめなら、常念小屋でテント張ればいいし・・。 


足の痛みはさておき、周りは最高の景色です。 やはり、槍がすばらしい!


ふと右を見ると、雲海もすごい。


蝶ヶ岳を振り返ります。 マークしないとわからないほど特徴のない山です。


蝶槍を下ると、樹林帯に入ります。 ここからが長い。


途中の草むらが、北岳の右俣の登りに似ています。
北アルプスの少女が降りて来そうだ。


樹林帯に入って、確か一つ目のピーク。 
隣にも広場があって、わりと広い。 テント張れそうです。


蝶槍を振り返ります。


この後、小さなピークを2~3ヶ、繰り返します。 
だんだん、高度が下がっていく感じがする。

そして、もうすぐ常念岳に取り付くぞ。


槍がすぐそこに見える。


穂高もすばらしい。


カールがきれい。 
「大キレット」って、もしかしたらこのカールの上の稜線のこと? すごい。


樹林帯終わり、やっと常念岳に取り付いた。

変なマークが出たら、岩場の始まり。


常念岳までの登りは、大きな岩がゴロゴロした急斜面です。
遠くから見たときはガレ場だと思っていたのですが・・。
この登り、かなり疲れます~。


山頂が見えてきたぞ~。


午前11:00、常念岳山頂に到着。 たくさん人がいます。さずが百名山。
いゃ~、本当に疲れました。 しばらく休みましょう。 


不思議なことに大岩がゴロゴロした斜面を登っているうちに、
足の付け根の痛みが消えていました。 どうして? 変なの?


山頂の賽銭箱


大天井岳、燕岳方面の景色。 いつか、こちらの稜線も歩いてみたい。 


三股への分岐に到着。 真っ直ぐ行くと常念小屋です。
今日は、足の痛みも無くなったので、三股へ下山します。


前常念岳へ向かう道も、大きな岩がゴロゴロしています。
途中から、常念岳を振り返ります。 見る方向で形がかなり違う山ですね。


もうすぐ、前常念岳だ。


前常念の石室



前常念からは、急勾配の斜面になります。
相変わらず、大きな石がゴ~ロゴロです。 まったく疲れます。

15分ほど降りたところから、前常念を振り返ります。


あれ、私のすぐ後ろを歩いていた二人連れの姿が見えない。
どうしたんだろう? まだ、前常念の石室前でまだ休憩しているのだろうか。
確か、蝶ヶ岳のテント場にもいた人達だったな。
大丈夫かなぁ~。疲れて下山をあきらめたのだろうか? 
それなら、常念小屋があるから大丈夫だろう・・。
 

このころには、足の付け根の痛みは完全に消えて、他人の事を心配をする余裕さえありました。

やっと岩場も終了。 樹林帯に入ります。


三股へ降りる道の道標


1時間半ほど下って、蝶ヶ岳と常念岳の分岐に戻ってきました。
昨日、蝶か常のどちらに進むか・・で迷った場所です。


登山口の湧き水で喉を潤しました。 ついでに、顔も洗った。
とても美味しい水です。
蝶ヶ岳ヒュッテの、『蝶(超)まずい水(1L=150円)』とは別物だ。


午後3時40分、無事に駐車場に到着。 土曜だから、めちゃめちゃ混んでました。
約9時間の山歩きでした。 いや、本当に疲れた~。


山道を降りた帰り道沿いにある「ほりでーゆ」で汗を流して帰宅しました。  
料金=500円ですが、ホテル内のお風呂なので広くてきれいです。 
お客さんも、登山客が多いようです。 お勧めのお風呂ですね。


今日は、不安だった足の痛みも途中で治まり、楽しい山歩きが出来ました。
まだ不安は残りますが、何とかなるような気がしてきました。 

2010年9月10~11日 蝶ヶ岳と常念岳(その1)

2010年09月12日 | 北アルプス
2010年9月10日(金)~11日(土)、蝶ヶ岳と常念岳に行きました。

コースマップです。


三股の駐車場です。 平日なので空いてます。
国営アルプスあずみの公園から、舗装された山道を10Kmほど走った終着点です。
深夜12時過ぎに到着して、車中泊していました。 


午前7:00、ゲートを越えて出発。しばらくは林道を歩きます。


登山口に到着。


蝶ヶ岳と常念岳、どちらに進もうか悩みます。 どちらに進もうか? 


橋を渡る。


蝶ヶ岳と常念岳の分岐です。 さぁ、どうしよう。
蝶か常か? さぁ、はったはった!

そういえば、このところ、山で足の付け根が痛くなる。
足への負担を考えて、今日は、早く登れる蝶ヶ岳にしておこう! 
(もし足が痛くなったら、常念岳はあきらめれば良いし・・。)

吊橋です。


沢沿いの涼しい道を歩きます。


梯子を登ると・・


しばらくは。まっすぐな歩きやすい道が続きます。


土佐弁の看板だ。


あれが、常念岳か?


まめうち平に到着。
何となく、足の付け根が痛くなってきた。 大丈夫かなぁ~。 


「チョリソ」「プー」って何弁?


「ちょう」という漢字が気になった。 フムフム、こう書くんだ。
虫へんに、世と木か・・。 
木の上の虫の世界には蝶がいた・・と憶えよう。 


長かった樹林帯もようやく終りだ。
足の付け根の痛みは相変わらずだが、何とかここまで登って来れました。


あっ、小屋が見える。 もうすぐ山頂だ!


すると突然、大きな槍が出現。 わぁ、すごいすごい! 
前に立っている人も、呆然としています。


蝶ヶ岳ヒュッテです。 テント泊の料金(500円)を支払った。
山小屋の女性から、食料の臭いに注意するように言われた。
何でも、最近、熊が出たらしい。 
食べ物の臭いにつられて来るそうです。 


それにしても、本当に素晴らしい眺め。 


でも、テントを設営している間に雲が出てきた。 槍が見えなくなった。


蝶ヶ岳山頂までは、テント場から5分もかからない。
山というより丘といった感じだ。


あれが蝶槍か。 時間もあるし行ってみるか。


草紅葉がきれいだ。 秋を感じます。 下界は猛暑なのにね~。


蝶槍に到着。 背後の山は、常念岳。
蝶槍の頂では、常念岳から縦走してきた青年に会った。
常念岳からココ(蝶槍)まで、休み休み歩いて4時間ほどかかったらしい。
結構、かかるんだなぁ~。


雲がだんだん広がってきた。そろそろ戻ろう。


ヒュッテに到着。  
蝶ヶ岳はテント場の後の丘のような場所です。 
こんなになだらかな山頂もめずらしい。 まったく、山らしくない。


明日はどうしよう。 常念岳に行くか下山するか?

やはり、足の付け根の痛みが気になる。
間接の痛みか、筋の痛みかもハッキリしない。
歩けないほどの決定的な痛みはないが、かなり違和感がある。
不帰キレットからの下山時のように激しく痛み出したらイヤだ。

「やっぱり、明日はおとなしく下山しよう。朝もゆっくり出来るし・・。」

予定も決まった事だし、さぁ寝るぞ! 
もう真夏とは違い、日が暮れると急に寒くなります。 いろいろ着込んで寝袋に入りました。 

熊が出ないといいなぁ・・。